カーテンは寒色、暗い色で“男性っぽさ”を演出、20~40代女性の「一人暮らしの自衛対策」【完全版】

かわいらしいカーテンはNG!(photoAC)

就職や進学など、春から新生活をスタートさせ、それに合わせて一人暮らしを始めた女性も多いだろう。新生活にワクワクする気持ちと同時に、一人生活の心細さ、犯罪に巻き込まれるのではないかという不安を抱えている人もいそうだ。そこで今回は20~40代の女性100人に「一人暮らしの自衛対策」についてリサーチした。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)

第8位(4.0%)は、電話・インターホン対策。

突然の訪問者に対して、いきなり玄関ドアを開けることはNG。まずはインターホンで対応するべきだが、こちらが女性の一人暮らしと悟られないようにしたい。最近ではネット上に男性の声でインターホン対応ができる音声素材もアップロードされている。また、他にもインターホンに男性の声で対応する専用のグッズなどもあるそうだ。セールスなど、悪質であまりもしつこい場合は警察への通報も考えよう。電話も同様で、知らない番号からの電話や怪しい電話には、留守番電話を設定したり、相手の番号をネット検索して確認すれば詐欺被害防止にもなる。

「電話やインターホン用に男性の声で対応。先日、怪しいセールスの対応で夫に出てもらったらあっさり帰った」(42歳/女性/主婦)

「突然のインターホンには出ない。宗教勧誘や押し売り販売なども避けることができる」(39歳/女性/総務・人事・事務)

「留守番電話にしておく」(40歳/女性)

■第5位は2階以上に住む、第6位は鍵・スコープへの対策、カーテン

第6位(5.0%)は、鍵・スコープへの対策、カーテンが同率でランクイン。

ドアについているスコープは、リバースドアスコープという道具を使うと、外側から室内が覗けるようになってしまい、空き巣や盗撮の被害に遭う恐れがあるため、普段は目隠しをしておくことをおすすめする。玄関ドアに設置されているタイプの郵便受けも、そとからスマホを押し込むなどして室内を覗かれるという危険もあるので注意が必要だ。また、空き巣は侵入に時間がかかることを嫌うため、1つのドアに2つ以上の鍵がついているドアのほうが防犯性は高くなる。これらの玄関への対策だけで、犯罪トラブルを回避できる可能性は高くなる。

「スコープのところに目隠しする。外から覗くことができると聞いたことがあるので、盗撮防止」(34歳/女性/総務・人事・事務)

「後づけの鍵を取りつける。実際、鍵のかけ忘れがなくなった」(44歳/女性)

「ドアの鍵を2つに増やし、侵入しにくい状況を作る」(41歳/女性/学生・フリーター)

カーテンは、外からの視線をさえぎるのに役立つが、厚手のドレープカーテンを1日中閉めていると長時間留守にしていると思われるため、日中はレースカーテンだけを閉めるようにしたほうがいい。カーテンの色や柄はあまりかわいらしいものではなく、シンプルな色柄のカーテンを選ぶのも防犯対策として有効だ。

「カーテンを寒色にすれば、男性が住んでいる可能性があると思わせられる」(39歳/女性)

「女性らしくない暗い色の遮光カーテンを使う。外から様子が分からないようになる」(39歳/女性/学生・フリーター)

「カーテンを地味な色にする。女性が住んでいることを外から分かりにくくする効果がある」(22歳/女性/学生・フリーター)

第5位(10.0%)は、2階以上に住む。

1階だと外からの視線も気になり、侵入もしやすいため女性の一人暮らしにはおすすめできない。2階以上の住居は、空き巣にとって侵入するのに手間がかかり、人に見られるというリスクも上がるため、防犯性は高くなる。一方、足場になるようなものがあると、たとえ2階でも空き巣が入る可能性はあるので、施錠などの防犯対策は怠らないようにしたい。

「空き巣や覗きなどの被害を防ぐことができる」(34歳/女性/総務・人事・事務)

「侵入しにくくなると思う」(35歳/女性/主婦)

「下着泥棒にも遭わない」(47歳/女性/営業・販売)

「窓から空き巣が入ることは難しいと思う」(38歳/女性/主婦)

「1階よりも防犯面で安心」(46歳/女性/営業・販売)

■第4位は住んでいる家の“周囲・近所にこだわる”

第4位(11.0%)は、周囲・近所にこだわる。

都会では隣人同士のつきあいがない分、あまり見かけない人がいても気にかける人は少ない。近所の住人と仲良くしていれば、不審人物の情報も共有することができ、いざというときには通報してくれることもある。近所づきあいのハードルが高い場合は、管理人が常駐する物件を選べば、不審者は侵入しにくく、訪問者にも対応してくれるので安心だ。他に、近所の店で買い物をして帰るときは、多めに買ったり、割り箸を2膳もらったり、一人暮らしをカモフラージュすることも有効かもしれない。

「部屋の中に不審者を入れないようにするため、周りに人がいないことを確認してから鍵を開け、家に入ったらすぐに施錠」(34歳/女性/その他)

「家が近くだと悟られないため、コンビニでアイスを買わない」(48歳/女性/学生・フリーター)

「管理人が常駐しているマンションを選ぶ」(32歳/女性/営業・販売)

「警察署の近くの物件に住む」(47歳/女性/主婦)

「怪しい人が後ろについてきてないか、帰り道はたまに振り返ってチェックする」(45歳/女性)

「友人と隣同士に住む。いつでも安心できる」(36歳/女性)

「一人暮らしと悟られないように買い物をするときは2人分買う」(32歳/女性)

また他には、「玄関の電気をつけっぱなしにする。人がいるように思わせることができる」(31歳/女性/会社経営・役員)、「いつでも攻撃できるように金属バットを玄関に常備」(34歳/女性/会社経営・役員)、「一人暮らしとバレないようにするため、表札を出さない」(40歳/女性)、「トラップをしかける。侵入予防になるかもしれない」(36歳/女性/会社経営・役員)など、独自の防犯対策をしている人たちもいた。

■「一人暮らしの自衛対策」ランキング
1位 オートロック物件
2位 戸締り
3位 洗濯の干し方
4位 周囲・近所にこだわる
5位 2階以上の物件
6位 鍵・スコープへの対策
6位 カーテン
8位 電話・インターホン対策

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