DTドナルドが引退しても「自分らしくいるだけ」とラムズDTターナー

ロサンゼルス・ラムズのコビー・ターナー【NFL】

ロサンゼルス・ラムズのディフェンシブタックル(DT)コビー・ターナーはルーキーイヤーに9.0回のサックを記録するという見事な活躍を見せ、守備部門年間最優秀新人賞の投票で3位に入った。

DTアーロン・ドナルドと並んでプレーすることは、ターナーがしばしばシングルブロックの状況で恩恵を受けていたように、利点がある。ドナルドが引退した今、その大きなアドバンテージはもはや存在しない。

現地22日(月)、ターナーは“次の”ドナルドとしての期待が高まっていることを認識しているものの、その重圧に屈するつもりはないと語った。

ターナーは「自分の中で葛藤が起きているのは間違いない」と『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジョーダン・ロドリゲに話している。

「今は昨年の成功を支えた原点に戻るだけ。つまり、成長するためのマインドを持ち、一日一日を大切にしていくということ。ショーン(マクベイ)ヘッドコーチのような存在も大きい。彼は個人的に俺とそういうことを話し合ってくれた。自分らしくいるだけでいい。数字なんかを追い求める必要もない」

「去年のように、同じ目標に集中して毎日を過ごすだけさ。もちろん、ADがいないことで、その分のプレッシャーを自分にかけてしまうのは簡単なことだ。当然、責任は大きくなる。でも、そういうプレッシャーもうまく使えば良い方向に持って行けるし、この経験を糧にして大きく成長できる。自分はすでにかなり成長したと思っている。その前向きな姿勢を維持して、自分を高めてくれるプレッシャーを受け止め、押しつぶされないように日々の取り組みに焦点を合わせ、成果ではなくプロセスに注力する」

ターナーがドナルドの存在から恩恵を受けていたのは確かだが、彼の活躍は将来の殿堂入りが確実な先輩のおかげだけではない。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ターナーは昨シーズン、相手がダブルチームを組んだ時のクオーターバック(QB)へのプレッシャーが22回と、ディフェンシブタックルの中で2番目に多く、24回を記録したクイネン・ウィリアムスに次ぐ。

ラムズの専属記者であるステュー・ジャクソンによると、ターナーは守備部門年間最優秀新人賞を逃したことを知ると、ドナルドに連絡を取り、守備部門年間最優秀選手賞を3度受賞しているドナルドのトレーナーに取り次いでもらったという。それ以来、ターナーはドナルドを指導してきたクラヴマガ(イスラエル防衛軍が考案した護身術)のインストラクターであるアル・カーソンから特訓を受けている。

こういったオフシーズンの決断は、相手の注意を引き付けてくれるドナルドがいなくても、ターナーがルーキーシーズンのペースを維持できるに違いないという、楽観的な見方をもたらしてくれる。

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