冨安健洋への“足裏タックル” チェルシーFWの危険プレーに英代表OB「あれはレッドだろ!?」「VARは?」

写真:チェルシーのジャクソン(右)からタックルを受ける冨安(中央) ©Getty Images

チェルシーに所属するセネガル代表FWニコラス・ジャクソンが、アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋に危険なタックルを見舞った場面について批判が集中している。

現地時間4月23日に行われたプレミアリーグ第29節では、アーセナルとチェルシーが対戦した。アーセナルが本拠地『エミレーツ・スタジアム』で爆発的な攻撃力を見せつけ、5-0と大勝。注目の“ビッグロンドンダービー”は両チームの差が歴然とする結果となった。

前半8分、センターラインを超えたあたりでボールを受けた冨安は、ジャクソンのタックルを右足に受けて倒れ込んだ。ジャクソンのスパイクの裏は冨安の右足首付近を捉えており、かつ冨安の重心が右足にかかっていたこともあって、一つ間違えれば大ケガにつながりかねない場面だった。

ピッチに倒れ込んで苦悶の表情を浮かべた冨安だったが、幸い大事には至らずプレーに復帰。73分にベンチへと退くまで、左サイドバックとして出色の出来を示した。なお、サイモン・フーパー主審がジャクソンにカードを提示することはなく、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入もなかった。

試合後、イギリスメディア『TNT Sports』で同試合の解説を務めていた元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は「我々全員が信じられなかった」とコメント。「今季、これほどのひどいプレーは初めて見たよ」と、ジャクソンのプレーを批判した。

イギリスメディア『talkSPORT』に出演した元イングランド代表DFダニー・ミルズ氏も、ジャクソンのプレーについて「あれはレッドカードだろ!?」と激怒。また、審判団のジャッジにも疑問を呈した。

「VARはどうなったんだ? アーセナルにはフリーキックこそ与えられたが、信じられないことにジャクソンにはイエローカードすら提示されなかった。彼は幸運だったね」

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