中国に情報渡した“欧州議会議員スタッフの男”をドイツ当局が拘束 実際は中国の諜報機関の職員

ドイツ当局は23日、中国に情報を渡していたスパイ容疑で、欧州議会議員のスタッフの男を拘束したと発表した。

検察の発表によると、拘束された男はドイツ国籍で、長年にわたり中国のスパイとして欧州議会の情報を中国側に提供していたほか、ドイツにいる中国の反体制派の動向を探っていた疑いがあるという。

男は、右派政党に所属する欧州議会議員のスタッフとして働いていたが、実際は中国の諜報(ちょうほう)機関の職員だった。

ドイツでは、22日にも検察当局が、軍事転用が可能な技術に関する情報を中国側に渡すためにスパイ活動をしていた疑いで、別のドイツ人3人を逮捕したばかり。

中国外務省の汪文斌報道官は23日の会見で、「ドイツ側には、いわゆるスパイリスクを利用した反中政治工作を止めるよう希望する」と反発している。

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