一議員の活動への政府対応、答えるのは控える=麻生氏訪米で官房長官

Shiho Tanaka

[東京 24日 ロイター] - 林芳正官房長官は24日午前の会見で、自民党の麻生太郎副総裁が訪米しトランプ前大統領と会談したことについて「政府として関与していない一議員の立場での活動」との認識を示した。また、その活動への政府の対応について、岸田文雄首相とのやりとりの有無を含め、答えるのは控えると述べた。

麻生副総裁は米国時間23日、トランプ氏とニューヨークのトランプタワー内で会談した[L6N3GW0PT]。林官房長官は、一議員の立場としての活動だとし、首相が事前に会談の相談や報告を受けていたかも含めコメントは控えた。バイデン米政権の受け止め方や反応についても、コメントする立場にないと答えた。日米関係については、首相の訪米の成果踏まえつつ「引き続き、あらゆる機会を用いて日米間の友好・信頼関係の一層の強化を図っていく考えだ」と述べた。

トランプ氏は今月上旬にキャメロン英外相と会談している。日本の要人がトランプ氏と会談を行う可能性を問われ、林官房長官は「現時点では、外相などがトランプ氏と会談する予定はない」と答えた。

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