国土交通省鹿児島国道事務所は17日、鹿児島市街地向けの渋滞緩和と事故防止のため国道10号仙巌園前交差点に左折レーンを新設した結果、交差点を含む三船病院前から清水町まで約4.7キロの車の所要時間が出勤ピーク時で約2分短縮したと発表した。
国道事務所が、速度や位置情報が分かる自動料金収受システム「ETC2.0」のデータを対策前後で比較した。開通した3月4日から18日までと、開通前の1月9日から31日のそれぞれ平日のデータを分析。出勤ピークの午前8時台は平均12分から9分54秒へ約2割短縮した。
利用者アンケートの結果も公表した。設置前の、渋滞してなかなか通過できない状態を65%が「課題に感じていた」と回答。その中の約6割が「解消」または「多少緩和」したと答えた。
「車間距離が詰まり先行車両に追突しそうになる」「左折車両を追い越す時、左折車・対向車に接触しそうになる」としたのはそれぞれ48%、46%。いずれもうち6割弱が対策後に「解消」または「多少緩和」と答えた。
アンケートは民間調査会社に委託しウェブで実施。鹿児島市など県内12市町に住み、月1回以上車で仙巌園前交差点を通る484人に聞いた。