100球未満の完封「マダックス」 マダックスは史上最多の13度達成

日本時間4月24日、ブレーブスのマックス・フリードがマーリンズ戦で自身3度目となる「マダックス」を達成した。「マダックス」という用語は「100球未満での完封勝利」を表すものであり、球数が少なく効率のいいピッチングで通算355勝を挙げた殿堂入りの名投手グレッグ・マダックスにちなんで命名された。MLBでは1988年から各投手の正確な球数が記録として残っており、1988年以降の最多記録保持者はもちろんマダックス本人である(13度達成)。フリードの3度は現役最多の回数となっている。

米公式サイト「MLB.com」によると、「マダックス」という用語は野球ライターのジェイソン・ルークハートによって作られた。由来となったマダックス本人が1988年以降ではメジャー最多となる13度達成しており、ゼイン・スミスが7度、ボブ・テュークスベリーが6度、トム・グラビンとロイ・ハラデイが5度で続いている。ちなみにハラデイは史上唯一となる延長戦での「マダックス」を達成した投手である(99球で10イニングを3安打完封)。

フリードは今日の試合でキャリア3度目の「マダックス」を達成し、現役投手では単独トップに。シェルビー・ミラー(タイガース)が2度達成しているほか、パトリック・サンドバル(エンゼルス)、レンジャー・スアレス(フィリーズ)、ヘルマン・マルケス(ロッキーズ)、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)、ジェームス・パクストン(ドジャース)、ケンドール・グレイブマン(アストロズ)、マーカス・ストローマン(ヤンキース)、カルロス・カラスコ(ガーディアンズ)、クリス・セール(ブレーブス)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)らも過去に達成の経験がある。

フリードは2021年に2度の「マダックス」を達成。今回の「マダックス」は3年ぶりとなった。1度目は90球、2度目は98球、そして今回は92球で9イニングを完封。ちなみにマダックス本人が記録した13度の「マダックス」のなかで最も球数が少ないのは1997年7月2日のヤンキース戦での84球(3安打完封)である。また、1988年以降の「マダックス」で最も球数が少ないのは2001年5月24日のレッズ戦でジョン・リーバー(カブス)が記録した78球(1安打完封)となっている。

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