PwC Japan監査法人、3週間程度でプロジェクトリスクを簡易的に診断する新サービスを提供

by 石井 一志

PwC Japan有限責任監査法人(以下、PwC Japan監査法人)は23日、プロジェクトリスク簡易診断サービスを提供開始すると発表した。

プロジェクトリスク簡易診断サービスは、多様なプロジェクトにおいて、リスク管理の阻害要因を踏まえた、有効なリスク管理を実現するための助言を提供するもの。企業が自社内で小さく始めるアジャイル開発や、クラウドを活用したプロジェクトにも対応しやすいよう、診断にかける短期間(3週間程度)に抑えている点が主な特徴という。

サービスでは、まず、企業の中長期のビジネス戦略・IT戦略、推進中のプロジェクトや、今後予定されているプロジェクトの背景・目的、特性を把握したうえで、プロジェクトの特性から想定されるリスクを洗い出す。

PwC Japan監査法人では、これまでに数多くのプロジェクト評価を通じて得た知見・経験を活用し、企業の多様な取り組みに内在するリスクを、特定の立場に偏らない客観的な目線から迅速に整理できるとのことで、これにより、プロジェクトに重大な影響を及ぼす可能性がありながら、通常は容易には認識されないリスク要因を特定できるとした。

また、多岐にわたるステークホルダーとの協議を通じて把握した期待値やリスクも考慮して、リスクの包括的な一覧の作成と、対策状況の評価を実施。その後、リスクマップなどを用いてフィードバックを行い、改善施策を提案するとのこと。

なお単一のプロジェクトに限らず、複数のプロジェクトを同時に評価することで、プロジェクト横断的なリスク管理についても助言が可能としている。

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