エコノミーフラットで移動する大谷翔平選手、ユナイテッドが担当するMLBチャーター便とは

ロサンゼルス国際空港 2019年12月15日撮影 N57852 ボーイング757-324 ユナイテッド航空

メジャーリーグベースボール(MLB)「ロサンゼルス・ドジャース」の公式SNSが、2024年4月23日(日本時間)に遠征の様子を公開しました。ドジャースは22日に、本拠地ロサンゼルスで行われたニューヨーク・メッツ戦後、24日(日本時間)のワシントン・ナショナルズとの試合のために、西海岸のロサンゼルスから東海岸のワシントンDCへアメリカ大陸を横断しました。

MLBでは大陸横断を伴う遠征での長時間が常時行われており、MLBの各球団がチャーター機を用意することで知られています。ドジャースは長年、ユナイテッド航空を使用。今シーズンもユナイテッド航空を使用しており、専用機ではないものの遠征の都度、特別機がチャーター便として用意されています。今回使用された機体は、アメリカ国内線で使用されている単通路長胴機のボーイング757-300型機「機体記号:N57852」で、ロサンゼルス国際空港からワシントン・ダレス国際空港まで約4時間半飛行。「N57852」はその後シカゴにフェリーされ、定期便として運用されています。

© Unitedユナイテッド航空 ボーイング757-300型機のシートマップ

「N57852」の機内仕様は、ファーストクラス24席(シートピッチ96cm)、足元が広いエコノミー・プラス54席(シートピッチ86〜96cm)、エコノミークラス156席(シートピッチ76〜78cm)の計234席で、全クラスにて機内Wi-Fiを使用することができます。公式SNSに掲載された写真を見ると、大谷翔平選手は3席を横向きに使う、通称“エコノミーフラット”状態で使用。山本由伸選手は、非常口座席エコノミー・プラスに搭乗している様子がわかります。また、打順で大谷翔平選手を挟む、ムーキー・ベッツ選手とフレディ・フリーマン選手はファーストクラスの通路側6Bと6Eに着席している様子が伺えます。

3月に韓国・ソウルで行われた開幕戦では、ドジャースおよびサンディエゴ・パドレスいずれも、アメリカ〜韓国間の移動はアトラス航空のボーイング747-400型機をチャーター。長距離移動は特例であり、都度使用する航空会社や機材が選定されるものとみられます。一方、ドジャースは2024年4月に「オフィシャルジャパニーズエアラインパートナー」の複数年契約を全日本空輸(ANA)と締結しており、日本・ロサンゼルス間における輸送に協力し、チームをサポートするとしています。このことから、今後ドジャースが日本で試合を行う際など、チームの日本向け長距離移動はANAが担うものと思われます。

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