福島県産アユの稚魚放流、いわき 鮫川漁協が震災後初めて

アユの稚魚を放流する参加者

 鮫川漁協は6月9日のアユ漁解禁に向け、アユの稚魚を放流している。20日は阿部広組合長や四時川の豊かな自然を守る会の会員など約10人が、いわき市川部町の四時川などで330キロ分の稚魚をバケツを使って丁寧に川に流した。

 前日の19日は入遠野川で400キロを放流しており、今後も鮫川本流で遡上(そじょう)した天然のアユを定期的にくみ上げて四時川に放流するなどし、アユ漁解禁までに鮫川水系に約1トンを放す予定だ。

 今回放流した稚魚は県水産資源研究所でふ化し、宮城県の「はやせ鮎宮城鮎工房」で中間育成されたもので、同漁協が本県産のアユを放流するのは東日本大震災後初めて。

 同漁協は久慈川第1漁協と連携し、両漁協管内での釣りを同一料金で楽しめる「共通遊漁券」を発行している。同券は市内の釣具店などで購入できる。問い合わせは鮫川漁協(電話0246.65.6758)へ。

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