残り30ヤードのバンカーショット ボール2個分手前にヘッドを構えるだけで楽々脱出!

やや距離のある30ヤードのバンカーショット。「ボール1個分手前の砂を取れ!」と教えてもらったことがあるかもしれないが、ツアー7勝の今野康晴は「それでは出すだけになってしまう」と指摘する。寄せワンを狙えるバンカーショットのコツを教えてくれた。

30ヤードでも、基本的には56度や58度のサンドウェッジでエクスプロージョンを打ちます。ただし、ボール1個分手前からヘッドを入れようとすると、ダウンブローがきつくなって砂が厚く取れてしまい、“出すだけ”のショットになってしまいます。

30ヤードのバンカーから寄せるコツは、最低でもボール2個分手前から、砂を薄く取ること。ボール2個分手前からヘッドを入れるなら、アドレスのときから2個分手前にセットするのがおすすめです。

また砂を薄く取るには、腰の高さを変えないことがポイント。バックスイングの右腰と、フォローの左腰が同じ高さになるようにスイングすれば、ヘッドを低く動かしやすくなって砂を薄く取れます。

ヘッド軌道は少しアッパーを意識してください。ダウンブローに打ち込むとヘッドが砂に潜り、フェースの上側にボールが当たってしまいます。ラフからのポッコンと同じように飛ばなくなるのです。少しアッパー軌道にすれば、フェースセンターより少しだけ下側に当たるため、バンカーからでもスピンを効かせつつ距離を出せますよ。

■今野康晴(いまの・やすはる)
1973年生まれ。国内男子ツアー通算7勝をマークし、2005年には賞金ランキング2位となった。理論的で分かりやすいレッスンに定評があり、現在は若手プロやジュニア選手の指導も行っている

●チェックポイントをいくつも意識していると、動きがぎこちなくなってしまうことも……。例えばバンカーでは「アイスクリームをすくうように振ってみて」と言われた方が、イメージが広がって良いフォームになることもあるかも!? 悩めるアナタには関連記事【豆腐、アイス、弓矢にメンコ……アナタに合うのはどれ〜】がオススメ。一発開眼の可能性を秘めていますよ!

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