Mリーグでのリアル何切る?】トイツ手?メンツ手?渋川難波〝正解〟の思考

4月15日第1試合 東2局4本場 東家・渋川難波(サ)の4巡目(1万4400点・4着目、ドラ=6筒)

写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう。

東2局でラス目。赤1枚、ドラ2枚のチャンスで、7索を持ってきた。迷いどころだが…。

【答え=北】目先のシャンテン数よりアガリやすさ。雀力もそれなりついてきた者であれば頭では理解できるものの、実際にできるかといえばそうもいかない。目の前に赤・ドラ2の七対子イーシャンテンがある時、メンツ手としてサンシャンテン戻しの決断はハイレベルだ。渋川難波(サ)は序盤4巡目ではあるものの、対子になっていた北を落とす選択。これがズバリとハマった。

真っ先に考えたのは、アガリの難易度。七対子テンパイを目指した時「必要牌が3萬・5萬・5筒・6索とど真ん中の牌となっている」と、すんなり出てくるイメージが湧かなかった。冷静に見れば萬子、筒子、索子と両面ターツがそれぞれ1つずつ。「良形テンパイになりやすいメンツ手を目指しました」と、対子手に見切りをつけていたわけだ。

打牌候補では4萬、7索、9索、北で悩んだ。「4萬切りや7索切りは最終形が愚形(カンチャンやシャンポン)になる可能性があり、9索切りは対子落とし前のすぐに8索を引いた場合は良いが9索を対子落とし後に引いた際は少し裏目になる」。先に数牌に手をかけて悩むくらいなら、一旦は字牌の北を切って、七対子とメンツ手の両天秤をかければよし。「全ての手牌進行を取りこぼさないようにバランスの取れる北切り」という結論だ。

構想は完璧だった。その後は5萬、5索、6萬と期待通りのツモが訪れ4・7筒待ちリーチ。7筒をツモっての満貫は会心だったろう。

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