巨匠から新鋭まで現代日本画の秀作一堂に 「春の院展・秋田展」美術ファンが鑑賞 秋田市

現代日本画家の秀作を集め魅力を伝える「春の院展・秋田展」が、24日から秋田市で始まった。

「春の院展・秋田展」は、日本画壇の秀作を一堂に集めた展覧会で、2024年で79回を数える。

会場の秋田市のアトリオンには、東京で開かれた本展に出品された331点のうち122点が展示されていて、日本画壇をけん引する巨匠から新鋭の画家までの多彩な作品を鑑賞できる。

2024年は最高賞の春季展賞に該当する作品はなく、今回最も高い賞は外務大臣賞で、島根県出身で東京に住む川崎麻央さんの「鐘泥棒」が受賞した。全身をのけ反りながら巨大な釣り鐘を抱える武蔵坊弁慶が描かれている。

秋田県関係では4点が入選した。

八郎潟町に住む小林司さんの作品「偲ぶ」は、父の遺影を背に故人を偲(しの)ぶ母の姿が印象的で、暗くならないよう影を付けず、明るく柔らかな色あいで表現した。

このほか会場には、春を意識した花がテーマの日本画や、美術用具などが展示されている。

「春の院展・秋田展」は5月5日まで開催されている。

※川崎麻央さんの「崎」は「たつさき」

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