意地悪な部長のせいで、客からの電話に「行き先は不明の外出をしている、戻りも不明です」と言わざるを得なかった女性

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気分次第で指示がコロコロ変わる上司に辟易している人は多いだろう。部署内の電話取次ぎ担当をしている40代後半の女性(埼玉県/エンジニア/年収500万円)は、電話対応のため部内の社員の行動予定を確認していると、部長から、

「管理職を管理しているのか!行動予定は別の部の事務員に伝えているから、おまえは聞くな!確認するな!」

と怒りのLINEをもらったという。管理職の行動予定を把握しようとするのはおこがましい、ということなのだろうか。しかし、電話を取次く担当者が社員の行動予定を把握できなかったら、本人不在時の電話にどう対応すればいいのか。(文:福岡ちはや)

客には「行き先は不明の外出をしている、戻りも不明です」と伝えるハメに

女性は部長のLINEを見たときの胸中について、

「ビックリしました。入社して5年間同じ確認をしていたので、なんでいまさら?と困惑もしました」

と語る。そして取り急ぎ、部長のLINEに書かれていた部署の事務員に状況を確認したそうだ。事務員の回答は「外出予定は把握しているけど、他部署の電話の取次ぎ対応はできない」だった。ここで対応してもらえないのもおかしな話ではあるが、結局女性は行動予定を把握することができなかった。女性は、

「部長指示により、客先からの電話には『行き先は不明の外出をしている、戻りも不明です』と伝えるハメに」

と嘆く。要領を得ない電話対応に、きっと客先も不便な思いをしたのではないだろうか。

しかし数日後、なんと部長は女性に部内の人の外出先を聞いてきたという。当然ながら、女性は部長自身の指示により行動予定の確認を禁じられていたため、外出先を答えられなかった。すると部長は、今度は「なんで外出先を把握していないんだ!」と文句をつけてきたそうだ。

「コイツ頭やばいなと思いました。今思うと、ただの嫌がらせだったかなと。せこいいじめをするやつと思っています。その部長は今、誰からも話しかけてもらえない人になっています。たぶん、ほかの人にも同じようなことをしていたんでしょうね」

指示に一貫性のない上司が、部下から慕われることはない。部長が自分で自分の首を絞めていることに気付く日は来るのだろうか。

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