訂正-中国長期債利回り上昇、人民銀が経済成長見通し反映せずと警告

(英文の訂正により、最終段落の「ANZ」を「OCBC」に訂正します。)

[上海/シンガポール 24日 ロイター] - 24日の市場で、中国の国債利回りが上昇している。中国人民銀行(中央銀行)が長期債の急騰は将来の経済成長見通しを反映していないと警告したことを受けている。

中国の国債は経済の低迷を背景に過去数カ月に急騰。30年債利回りは今年40ベーシスポイント(bp)超低下している。

こうした動きを受け、人民銀行は利回りが長期的な経済成長期待を反映していない可能性があると警告した。

ある人民銀行当局者は金融時報で「人民銀は長期的な経済成長を楽観視している」と語った。金融時報は人民銀行が発行している。

また同高官は需給の力学が働いていると指摘し、長期債は金利の変動に敏感なため投資家は金利リスクに細心の注意を払う必要があると述べた。

この発言を受け、午前の取引で30年物国債利回りは約4bp、10年物国債は約2bp上昇した。

10年債国債利回りは今年30bp超低下している。

国債先物は長期債を中心に下落し、30年債先物6月限は約0.88%下落、2年債先物は0.04%下落した。

UBSのアナリストはリサーチノートで、国内投資家は当局者発言について、イールドカーブの適度な傾斜の維持に熱心というシグナルだと解釈したと指摘した。

OCBC(訂正)のストラテジストは、供給や景気回復見通しを踏まえスティープニングバイアスを維持すると述べた。

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