「豊田市博物館」開館 - 豊田の歴史・文化・自然を紹介する“総合博物館・建築設計は坂茂、庭園なども

豊田市博物館が、2024年4月26日(金)、愛知県豊田市に開館する。

豊田の歴史・文化・自然を紹介する総合博物館が開館へ

豊田市博物館は、豊田の歴史や文化、自然、産業などをテーマに紹介する総合博物館だ。豊田市美術館に隣接する同館は、2022年に閉館した「郷土資料館」と、2023年に閉館した「近代の産業とくらし発見館」の機能を受け継ぎ、展覧会活動などを展開してゆく。

建築設計は坂茂、明るく開放的な空間

豊田市博物館の館内は、地域の歴史・文化・自然を紹介する常設展示室、さまざまな展覧会を開催する展示室、展示やワークショップなどを楽しめる「えんにち空間」などから構成。大きな木造屋根を備え、明るく開放的な空間を擁する博物館の建築は、これまで大分県立美術館などに携わってきた建築家・坂茂(ばん しげる)の設計によるものだ。

また、敷地内には、屋外イベントなどを開催できるウッドデッキや芝生広場、生き物を目にすることができる観察池、江戸時代の民家を移築した体験施設などを展開する。

豊田の自然、歴史や文化を紹介する常設展

常設展「とよたの自然と人々の営み」では、豊田の自然、そしてそのなかで育まれてきた歴史や文化、産業を、ジオラマや映像を交えつつ紹介。縄文土器や須恵器、青銅鏡、玉類といった出土品など、さまざまな歴史資料に加えて、豊田に関連する地質、生息する生物の標本を公開する。展示資料は、定期的に入れ替えを行うことで、訪れるたびに新しい発見のある展示を展開する予定だ。

展覧会を順次開催予定

開館後には順次、展覧会を開催。2024年10月12日(土)から12月8日(日)までは、開館記念展「旅するジョウモンさん—5千年前の落とし物—」を開催するほか、2025年1月18日(土)から4月6日(日)までは、東京などでも開催された特別展「和食〜日本の自然、人々の知恵〜」が巡回する。

体験プログラムなども展開

また、展示ばかりでなく、体験プログラムなども用意。まが玉づくりや火起こし体験など、親子で楽しめるプログラムを展開するほか、屋外の森や観察池では、魚や鳥、昆虫など、多様な生き物を観察することができる。

詳細

豊田市博物館
開館日:2024年4月26日(金)
住所:愛知県豊田市小坂本町5-80
開館時間:10:00〜17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜日(祝日のぞく)、展示替え期間、年末年始
常設展観覧料:一般 300円(250円)、高校・大学生 200円(150円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※豊田市在住者、障がい者手帳の所持者は無料(要証明)
※2024年4月26日(金)〜10月6日(日)の期間は常設展のみ

■展覧会情報
・開館記念展「旅するジョウモンさん—5千年前の落とし物—」
会期:2024年10月12日(土)〜12月8日(日)
・特別展「和食〜日本の自然、人々の知恵〜」
会期:2025年1月18日(土)〜4月6日(日)

【問い合わせ先】
豊田市博物館
TEL:0565-85-0900(代表)

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