「Destiny」石原さとみ《大学生に見えない》が奏功? ショートヘアの“キャラ変”も吉、復帰後は視界良好

可愛いからスタイリッシュに(C)日刊ゲンダイ

30代の俳優たちが《これぞ青春》とばかりにキャッキャとはしゃぐ大学生役を演じて……《主要キャラの大学生時代がキツい》《大学生を演じるのには、さすがに無理がある》などと、初回はそのシーンばかりが話題になってしまった石原さとみ(37)主演の連ドラ「Destiny」(テレビ朝日系=火曜夜9時)。

「妊娠、出産を経た石原さとみさんの3年ぶりの主演ドラマですから、最初から注目度は高かった。ですが、初回の主要キャストの大学生役が話題になったことで、逆に《ちょっと見てみようかな》と見逃し配信をチェックした人も少なくなかったはず」と話すのは、芸能ライターのエリザベス松本氏だ。

確かに「Destiny」の初回見逃し配信再生回数は、テレビ朝日ゴールデン・プライム帯史上最高記録となる300万回を突破。23日放送の第3話の平均視聴率は世帯6.8%(個人3.8%=関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、7%台を割ってしまったが、TVerのお気に入り登録者数は4月24日現在、99万人超えで春ドラマの中ではトップを走っている。

「あの大学生シーンが初回にたっぷりあったことがいい宣伝材料となったわけですから、ツッコミは多かったとしても結果オーライでしょう。あとはその視聴者をどうキープしていくかが課題ですが、ネット上ではすでに考察も始まっていますし、好調のまま進んでいくのではないでしょうか」(前出のエリザベス松本氏)

20年の時を経て再び巡り合った横浜地検検事の西村奏(石原)と、大学時代の恋人・野木真樹(亀梨和也=38)が青春時代の事件と向き合うサスペンス&ラブストーリー。石原はキリッとした雰囲気が漂うショートカットにパンツスーツ姿。これまでの甘い雰囲気とは違う、新しい一面を見せている。

■気合を入れるために髪を30センチカット

「ロングのゆるふわ巻き髪が長らく定番だった石原さん。2021年には舞台『終わりよければすべてよし』で、気合を入れるために髪を30センチカットして挑んだとインタビューで語っています。ところが当時は、突然のショートに戸惑った視聴者が多かったのか、《なんでショートにしたの》《ショート似合わない》という不満の書き込みが圧倒的だった」と、ある女性誌の編集者はこう続ける。

「ところが『Destiny』の石原さんのショートは《キリッとした髪型似合ってる》《ヘアスタイルとメーク、衣装もクールな雰囲気で素敵》と褒める声が多い。大学生時代の前髪を下ろしたスタイルよりも、検事になってからのオデコを出したヘアスタイルの方が《カッコいい》と支持されています。視聴者もショートに見慣れたのか……とにかくこのドラマでは《可愛い石原さとみちゃん》から《スタイリッシュな石原さとみ》へという、新たな変化が見られる予感です」

主演ドラマの「Destiny」は好調な滑り出し、加えて5月17日からは主演映画「ミッシング」も公開予定と、石原は復帰後もすでに大活躍だ。

「『ミッシング』の石原さんは、娘の失踪事件をきっかけに心身共に追いつめられた母親役。役になりきるために、あの特徴的なぽってり唇の存在感を消そうと、わざと唇の皮をむいてぷるんと見えないようにしてみたり、髪に合わない製品を使ってパサついて見えるようにしたりと、体を張った役作りに挑戦した。公開されたらドラマだけじゃなく映画も話題になりそうですよ」(映画配給会社関係者)

「Destiny」、そして映画「ミッシング」でまたまたブームを巻き起こしそうな石原だ。

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