『進撃の巨人』を浮世絵で再現? 浮世絵木版画『巨人襲来之図』の圧倒的な迫力と存在感に注目

漫画『進撃の巨人』とコラボした浮世絵木版画『巨人襲来之図(新色ver.)』が4月22日に版三オンラインショップで発売された。

世界に誇る浮世絵の基礎となる彫りと擦りの伝統工芸技術を継承するために、伝統を守りつつ新しい挑戦を続け、様々な作品をプロデュース・企画・制作する株式会社版三より『巨人襲来之図』が登場。

本作のモチーフとなっているのは「奇想の絵師」として江戸時代後期を牽引した浮世絵師・歌川国芳の代表作『相馬の古内裏』(1845-46)。源頼信の家臣・大宅太郎光国ががしゃ髑髏を退治している様子を描き、その独特の構図や迫力から現在でも絶大な人気を誇る日本浮世絵界屈指の名画だ。

日本画家の塩崎顕がこの名画と進撃の巨人の世界観をマッチさせた原画を描き下ろし、約200年の時を経た日本を代表する作品同士のコラボレーションが実現。2023年2月に発売されたこの「進撃の巨人 浮世絵木版画『巨人襲来之図』」は即日で完売となるほどの人気を集め、11月には新色バージョンも発売された。

このたび発売された『巨人襲来之図』の新色バージョンは、背景カラーや額装を一新。オレンジ色の空と壁の外に広がる森の緑をグラデーションで表現することで作中の世界観により近づいた作品となっている。

(文=リアルサウンド ブック編集部)

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