日本の月探査機「SLIM」が3回目の「越夜」に成功した。SLIMのXアカウントが4月24日に明らかにした。航法カメラで月面を撮影、「越夜後としてはこれまでも最も早い月齢での撮影のため、全体的に明るく影が非常に短くなって」いるという。
月面は昼間に100度まで上昇するが、夜間はマイナス170度まで低下する。月の夜は地球時間の半月程度。極端な温度変化が長く続く環境を探査機が乗り切るのは困難と言われている。まして、SLIMは越夜を想定した設計となっていない。
1月20日に着陸したSLIMは、2月25日に越夜を乗り越えて通信に成功。3月27日に2回目の越夜に成功して月面を撮影、通信に成功している。
