印インフレにリスク、極端な気象現象と地政学的緊張で=中銀報告

[ムンバイ 23日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は23日に発表した最新の経済状況報告で、経済成長は上昇基調を示しているが、異常気象や地政学的緊張がインフレ動向にリスクをもたらす恐れがあるとの見解を示した。

中銀は「食品価格の上昇圧力がディスインフレの動きを阻害しているほか、天候不順や地政学的緊張によるショックで今後の見通しが一段と不透明になっている」と指摘した。

気象当局は今月、4─6月の熱波発生日数が例年を上回る公算が大きいとの予報を出した。

インド政府が12日発表した3月の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は4.85%と、5カ月ぶりの低い伸びとなった。

中銀は7会合連続で金利を据え置いており、インフレ率が4%の目標水準に持続可能な状況でとどまることを目指している。また、24─25年の小売物価上昇率が平均4.5%になると見込んでいる。

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