妖怪美術館で一足早く「妖怪万博」開幕 妖怪の塔は建設遅れて予算増 香川・小豆島

大阪・関西万博の開幕まで1年を切りました。妖怪にまつわるアート作品を展示する香川県小豆島の妖怪美術館では一足早く「妖怪万博」が開かれています。

水素を無限に生み出し、エネルギー問題を解決する妖怪……空を飛んで好きな所へ連れて行ってくれる未来のモビリティのような妖怪……。

900体以上の妖怪がすみつく妖怪美術館で開かれている「妖怪万博展」です。未来をより良くする最先端技術のような能力を持った妖怪が集まりました。

「雨雨と無無」

「雨雨と無無」は、雨や竜巻などあらゆる天気の気配を感じ取る妖怪。災害も予知するため現代にも必要とされそうです。

(記者リポート)
「1970年の大阪万博ではアポロ12号が持ち帰った月の石が人気を集めました。こちらでは妖怪の世界から持ち帰った『妖怪の石』が展示されています」

開館当時から保管庫に眠っていたという「妖怪の石」。カッパの顔と緑色のクリスタルが表裏一体となった不思議な石です。

1970年の大阪万博で展示された本家、「月の石」には4時間以上並ぶ長蛇の列ができた、といいますが……。

(妖怪美術館/佐藤秀司さん)
「4時間待ちの長い行列ができても大丈夫なように会場内にたくさんのパーティションを張り巡らせて、10万人、100万人来ても大丈夫な形で態勢整えておきたい」

また、会場には「太陽の塔」ならぬ「妖怪の塔」も建設する予定ですが、工事が大幅に遅れているそうです。

(妖怪美術館/佐藤秀司さん)
「実は資材高騰ですとか、工事が進まなくて、当初の予定より予算が1.5倍くらいになっている。いろいろ難しい部分もあるんですけど、たくさんの人に来ていただきたいと思います」

「妖怪万博展」は、小豆島の妖怪美術館で2025年11月9日まで開かれています。

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