「日本とは対戦できない」インドネシアの韓国人指揮官、母国との顔合わせに落胆。日韓戦の率直な印象は?【U-23アジア杯】

U-23インドネシア代表を率いる韓国人指揮官、シン・テヨン監督が母国との大一番を前に、率直な心境を明かした。韓国メディア『Four Four Two』が伝えている。

U-23アジアカップ兼パリ五輪アジア最終予選は、グループステージが終了。準々決勝の組み合わせはインドネシア対韓国ほか、開催地のカタール対日本、ウズベキスタン対サウジアラビア、イラク対ベトナムに決まった。

最終節の日韓戦で日本が勝利していれば、母国との対戦は避けられたなかで、シン・テヨン監督は、肩透かしを食らったようだ。以前、「個人的には日本との対戦が良い」「決勝で韓国と対戦したい。私の夢は一緒にオリンピックに出ることだ」と口にしていた54歳の指揮官は、23日の練習前に取材に応じ、次のように語った。

「日本とは対戦できないが、しっかり準備しなければならない。勝負の世界は冷酷だ。私は母国である韓国と対戦する」

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次の相手が決まるとあって、シン・テヨン監督は日韓戦をチェック。実際に見てみての両国の印象は、こう述べた。

「韓国も日本も我々にとっては難しいチームだ。しかし、両チームとも最後の試合ではベストを尽くせなかった。パフォーマンスはそれほど良くなかったね。だから、リラックスして見ていた。あの試合だけでどうこう言えるほどの分析はできない。“試合”ではなかったからね」

互いにパリ五輪出場を決めたうえで、決勝で相まみえるプランは崩れてしまった。それでも、シン・テヨン監督はしっかりと気持ちを切り替え、母国が狙う10大会連続出場という世界記録の樹立阻止に全力を注ぐ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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