北大発スタートアップ企業 新たな就職活動の形で全国展開へ

北海道大学から生まれた就職活動を支援するスタートアップ企業が、全国への展開を進めています。新たな就活の形とは。

去年12月、北広島のエスコンフィールド北海道で行われた就職説明会。球場と様々な形で関わる全国の大手企業20社が参加しました。

学生「こんなに魅力的な企業が一気に集まる機会なかなかないので来てみようかなと」。「実際大林組や三菱地所がどう関わったか話してくれてスケールの大きな仕事で楽しそう」。三菱地所の担当者「よく自分のキャリアや社会・企業を考えている学生が多い。我々も意欲高く仕事をしてくれる人に入社してもらいたい。そういう学生と接点を持ててとてもよかった」。

説明会に参加したのは北大や九州大、東北大といった国立大の学生で、TKFスクールという就活学校に所属しています。「実際にエスコンフィールドという場所を借りてどういう風に社会と会社がつながっているか理解してほしい」。

2020年、当時北大生だった山下健晴さんがこのスクールの基となる活動を始めました。その大きな特徴は…「起業家のコミュニティには、先輩が後輩にどう起業すればいいか教えてくれる文化がある。就職活動においても知見を持っている人が後輩に還元していくシステムがあった方がいいと思って仕組みを作った」。

各大学で就活を経験した上級生が就活生1人1人にメンターとして関わり、自己分析や面接対策など様々な支援をします。就活生は費用負担がなく、就職説明会に全国から参加したおよそ130人の交通費は、全て採用側企業からの協賛金で賄っています。

企業側にもメリットが。「スクール生は評価される学生が多く、そういう学生からの認知を得るというところと、フィルターしていい学生に会える2つメリットがある」。北大からスタートし、現在全国5つの国立大学の4000人近い就活生が参加するこのスクールは、ことし東大や京大などでも立ち上げる予定です。

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