【F1】マグヌッセンは賛成「完走者全員にポイントを」入賞拡大案に反応 ガスリーは反対

賛成派のマグヌッセン(ロイター)

F1が2025年からの導入を検討中の入賞を拡大する新ポイント制について、現役ドライバーからは賛否両論の声が上がっている。

オーストリア紙「スピードウィーク」など欧州各国メディアが、新ポイント制の導入へ向けて、国際自動車連盟(FIA)とF1、そして全チームの代表者による会議が開催されると報じた。目的は下位チームの競争活性化で、新ポイント制では入賞が12位までに拡大。与えられるポイントが変更されるのは8位以下が対象で、8位→5、9位→4、10位→3、11位→2、12位→1となる。近日中に開催される会議で承認されれば、来季から導入される見込みだ。

オランダのモータースポーツ専門メディア「レーシングニュース365」は、現場ドライバーの意見を聴取。特に影響が出る下位チームのドライバーの声を報じた。

バルテリ・ボッタス(ザウバー)など今回の案に賛成派が多い中、主張が目立ったのがピエール・ガスリー(アルピーヌ)とケビン・マグヌッセン(ハース)だ。

まずガスリーは真っ向から反対。「トップ10に入っていないのなら、ただ単にそれを解決して、より速い車を作らなければならないだけだ。現状に満足している。F1のやり方をあまり変えたくはない。このままにしておいてもらえるとうれしいね」と無理に入賞を拡大する必要はないと主張した。

一方のマグヌッセンは賛成した上で、さらなるポイント拡大を訴えた。「常に何かを求めて戦えるように、全員にポイントを与えたほうが良いだろう。それによってチャンピオンシップの結果が変わるわけではないだろうしね」と持論を展開。「下位5チーム間の戦いがより興味深いものになることを意味していると思う。16位や14位などを目指して戦っている時でも、まだ戦うべきものがあったほうがいいだろう」とポイント付与対象の大幅拡充を求めた。

ドライバーの間では賛否両論の新ポイント制。果たして来季からの導入となるのか。

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