【天皇賞春】3連単20万馬券など「波乱の立役者」は高齢馬 馬券は勝率50%のテーオーロイヤルからが“買い”「高配当メソッド」

[過去10年]天皇賞春2024の人気傾向

4月28日に京都競馬場で第169回天皇賞・春(GI、芝3200m)が行われる。

今年は、昨年の菊花賞馬・ドゥレッツァ、ダービー馬のタスティエーラ、長距離重賞3勝の生粋のステイヤー・テーオーロイヤル、前走のダイヤモンドSではテーオーロイヤルにクビ差迫った牝馬のサリエラらが春の盾を目指して集結。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■実績のある高齢馬は軽視厳禁

過去10年、1番人気が【3.3.0.4】、2番人気が【5.0.1.4】、他2勝が3、4番人気と勝ち馬は人気サイドのみ。単勝オッズ2.0~3.0倍の1番人気は【3.2.0.0】で連対率100%を記録するが、勝ち星で上回っているのは2番人気。単勝4.0倍以上なら【5.0.0.2】勝率71.4%と優秀で、逆転も十分ありえる。

また、1~2番人気のうち、前走で人気より着順が下回っていた馬は【1.1.0.3】勝率20.0%、単回収値56と微妙。一方、人気以上の着順または人気と同着順だった馬(競走中止のタイトルホルダーを除く)は【7.2.1.4】勝率50.0%、単回収値203となっており、前走での世間の評価、力通りに走った好調な人気馬のほうが、信頼度も高まる。とあれば、ドゥレッツァよりもテーオーロイヤルからの馬券が“買い”だろう。

単勝10倍以上の伏兵で好走が多いのは、6歳以上の高齢馬で【0.3.5.31】複勝率20.5%、複回収値153をマーク。このうち、京都開催に限り、父系統がサンデーサイレンス系だった馬は【0.3.5.11】複勝率42.1%、複回収値315へ跳ね上がる。また、これに該当した15、16年のカレンミロティック(10人気、13人気)、20年のスティッフェリオ(11人気)、昨年の2、3着馬ディープボンド(5人気)とシルヴァーソニック(6人気)など、好走馬のほとんどがGIでの好走歴や重賞勝ち実績のある馬だった。

今年もディープボンドシルヴァーソニックの出番がありそうで、重賞勝ち実績はないものの、ステイヤーズSでシルヴァーソニックに迫る2着に好走したことがあるプリュムドールも押さえ必須と見る。

馬連は3桁配当が2022年と23年の阪神開催だった2回のみで、平均配当は4338円。馬単は6736円で、馬連の約1.5倍までとなっており、2連系なら馬券は「馬連」だけに張った方がベター。

3連複の平均配当は1万7807円で、2017年以降で見ると7110円。3連単も同様で平均配当は8万9347円だが、2014~16年まで20万馬券が3年連続で飛び出し、以降は最高でも5万馬券まで。近年では堅め決着が続いているが、阪神開催だった近2年の3連単配当6970円、1万1490円と比較すると、昨年は6万5060円。京都の改修工事によって路盤の変化、コーナーの傾斜改修もあったが、波乱含みになりやすいのは京都競馬場という見方もできる。

一線級が少なくレベルが低くなりやすい長距離路線では、実績のある高齢馬を2、3列目に置くことで好配当が期待できそう。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。

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