一人で作業中に高さ10メートルの屋根から転落か…労災事故で男性作業員が死亡 死因は外傷性くも膜下出血

今月6日、島根県出雲市にある鋳物製造会社の工場で屋根の修理作業をしていた男性が、何らかの理由で10メートル下の地面に転落する労災事故が発生。
男性は病院に搬送され治療を行っていましたが、23日夜に死亡が確認されました。

出雲警察署によりますと、6日昼前、出雲市灘分町にある鋳物製造会社の工場内で、屋根の修理作業にあたっていた作業員の男性(47)が地面に倒れているのをこの会社の従業員が発見しました。
男性はこの会社から屋根の修理の委託を受けていて、6日朝から高所作業車を使って屋根に上がり、一人で作業にあたっていたということです。
転落の現場を目撃した人はいませんでしたが、男性が倒れていた上の波型スレート屋根に大きな穴があいていたということで、何らかの原因で屋根から約10メートル下の地面に転落したとみられます。

男性は頭から血を流し、意識不明の重体で病院に搬送され治療を受けていましたが、23日午後9時前、入院先の病院で死亡が確認されました。
警察によりますと、死因は外傷性くも膜下出血など、高所からの転落による頭部外傷だということです。

発見時、男性はヘルメットと命綱を着用していましたが、適切に装着し転落防止策がきちんととられていたかどうかはわからないということです。
警察は当時の状況など事実確認を進めています。

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