石川遼が日本勢の“欧州Vラッシュ”に感服「ゴルフが完成されてきている」

石川遼が日本勢の“欧州Vラッシュ”について語った(撮影:米山聡明)

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 事前情報◇24日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

昨年、史上初の日本ゴルフツアー機構(JGTO)とDPワールド(欧州)ツアーの共催試合として注目を集めた「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」。今年で2回目の開催となり、25日(木)から決戦の火ぶたが切られる。きょう、石川遼はプロアマに参加し大会への意気込み、そして欧州ツアーで勝利を挙げた若き日本人選手たちについてコメントした。

例年11月に行われる「三井住友VISA太平洋マスターズ」では3勝を挙げており、御殿場は相性の良いコース。秋口の様相とは異なるものの「時期は違いますが、基本的にフェアウェイもラフも変わらない。細かい微調整をしていきながらっていう感じだと思います」。欧州ツアー特有のピンポジションやグリーンの速さなど変化はあるものの、ここは得意の御殿場。「初めてのコースよりは非常にやりやすい。頭に入っている情報を生かせればいい」と経験値で欧州勢に対抗したい。

そして欧州ツアーで活躍する日本勢へもコメント。昨年の9月に行われた「カズー・フランスオープン」で久常涼が初優勝したのを皮切りに、今年2月に「コマーシャルバンク カタールマスターズ」で星野陸也が、同3月の「ヒーローインディアンオープン」では中島啓太と、わずか半年の間に日本人勝者が3人も誕生している。

「久常(涼)君とか(中島)啓太もそうだし、(星野)陸也もですけど、自分のゴルフを引っさげて向こうに行ったときに『やっぱりやれる』って彼らは自信になっただろうし、その彼らと日本で回った選手たちにもいい影響がある。彼らのおかげで『俺も行ける』とか『あのレベルにまで行けばヨーロッパで勝てる』と思える。大きな影響を与えてくれている」と3人の活躍に舌を巻いた。

「毎年自分も全力でやっている中で、明らかに日本ツアーのレベルが上がってきている。啓太がアマチュアで勝った時(2021年)、あの時くらいから明らかに変わってきているなって。20代前半の選手たちの勢いだけではなく、ゴルフが完成されてきている」

台頭する若手によって、ツアー全体のレベルが底上げされていると感じている。さらに「非常にうれしいことですし、もっと男子ツアーが活性化して良くなればいい。自分もその中の一人として頑張りたい」。国内男子ツアーをけん引する存在として、これからも若手の壁となって立ち塞がるつもりだ。(文・齊藤啓介)

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