春になり北海道で出没が相次ぐクマ。山菜採りなどで山へ入る場合はクマ撃退スプレーなどの対策グッズが欠かせません。
鈴木麻友記者)
「いました、クマが1頭草むらをかけています。子グマでしょうか」。
先週、北海道名寄市の中心部に近い介護施設の敷地内にクマが現れました。北海道警によりますと今年に入ってからクマに関する目撃情報が176件寄せられているということです。今月だけで100件に迫っていて、今後暖かくなりさらに増えると見られています。
三笠市では24日、市や警察、ハンターなど15人ほどがクマの出没に備えた合同訓練を行いました。
地域おこし協力隊 鳥獣対策専門員・高崎梨徒さん)
「ハンターが5分くらい様子みて。クマは最後まで粘るので撃った後は慎重に判断」」。
クマは撃たれたあとも暴れることがあるので、動きが止まるまで近づかないよう注意が呼びかけられました。また、「クマ撃退スプレー」の体験も。
「シューッ。もっと長く」
より遠くに発射するため、レバーを長めに押すことが効果的だということです。
地域おこし協力隊 鳥獣対策専門員・高崎梨徒さん)
「確実に顔にあてたら、その人間を襲うという目的をもった行動ができなくなる認識です」。
井口七海記者)
「熊出没注意と書かれたこちらのコーナーには撃退スプレーや鈴などの商品が並んでいます」。
山菜採りや登山など山へ出かける人が多くなるこの時季、札幌の登山用品店ではクマ対策グッズのコーナーが設けられていました。クマ撃退スプレーのほか鈴や、ホイッスルなども販売されています。
秀岳荘北大店 伊藤正治さん)
「最終手段としてクマよけスプレーは去年はすごく販売していたけれど、今年も引き続きお探しの人が多い」。
道警は、山に出かける際は対策グッズを携帯のうえ複数人で出かけるよう呼びかけています。