ミャンマー反政府勢力、タイ国境の町から撤退 国軍が反攻

[24日 ロイター] - ミャンマー国軍に抵抗する少数民族武装勢力、カレン民族同盟(KNU)の報道官は24日、国軍の反攻を受けて東部のタイ国境近くに位置するミャワディから「一時撤退」したと明らかにした。

ミャワディは対外貿易の中継点として重要な戦略地域にあり、KNUが今月国軍から奪取していた。

同報道官はKNUの武装組織である「カレン民族解放軍(KNLA)」が同市に侵攻してきた国軍部隊を壊滅させるだろうと述べたが、次の動きについては言及しなかった。

ミャワディでは20日に衝突が発生し、1日で住民3000人が避難を余儀なくされた。

タイ政府報道官は24日の記者会見で戦闘は緩和されたとし、貿易が打撃を受けているため国境を再開したいと述べた。大半の住民は帰還し650人程度が残っているという。

ミャンマーの紛争の当事者間で交渉が始まっている可能性があるとの報告を受けていると述べたが、詳細は明らかにしなかった。

また東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国を務めるラオスに対し、ミャンマー危機の終結を目指す会議を開催することをタイ政府として提案したと明らかにした。

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