しがない46歳ゴルフ誌編集者Kが保険の見直しを決意! 今と昔で保険内容が全然違う!?【老後のゴルフ資金作り】

保険を新たに見直せば保険料が減り保険金増に!?

リタイア後に「夢のゴルフ三昧生活」をもくろむゴルフ雑誌編集者K。どうにかして色々な支出を見直してゴルフ貯金を貯めたいと息巻くが、なかなかうまくいかない。そこで耳に飛び込んできたのが保険の見直し。早速専門家に聞いてみた。

ーー先週たまたま同じ組で回ったゴルファーが「保険の見直しだけで、年間のプレー代くらいなんとかなる」と言っていたんですが…。本当ですかね? その話。
 
可能性はありますね。時代が変わるにつれて、保険商品の内容も変わってきていますから。例えば、ガンで入院したケースでも治療法などの進化によって、入院期間は短くなってきています。
 
ーー医学の進歩もすごいと思いますね。
 
それに合わせて、保険の内容も変わりました。昔からの商品は、例えば入院1日につき1万円の保険なら、30日入院すれば30万円払いますよという内容でした。入院した日数に応じて支払う仕組みでした。
 
ーー1日5,000円で5日程度なら2万5,000円しか出ないわけか。
 
長期入院のリスクに対応できるのはこのタイプです。でもここで健康保険の仕組みの話をしておくと、われわれが入院して払うお金って、毎月1日から月末で閉めて病院から請求が来る形なんですけど、5日間入院したとしても20日間入院したとしても、病院に払う金額ってそんなに変わらないんですよ。
 
ーーどういうことですか?
 
健康保険の制度で高額療養費※の上限が設けられているからです。
 
ーーへえ、そうなんですね。払う上限があるのなら、長く入院したくなりますよね。
 
でも高齢者が増えてきて、ベッド数が足りないことも見えてきているので、施策で入院は短くしろ、という流れです。そうなってくると、昔ながらの保険が今の時世に合っていないという形にもなりますよね。その人の年齢とか性別とか、今入っている保険の状況によって変わるので必ずしも絶対安くなるということではないんですけど、固定でもらえる保険に見直しをかけることで、月々のコストを抑えることができるかもしれないです。
 
ーーえ? 掛け金が安くなって、もらえるお金は増えるということですか?
 
入院2日か3日で退院、ということもあります。そうしたら2万円か3万円で終わってしまうんですけど、新しい保険では、1回入院すると契約に応じて10万円とか、20万円とかをもらう形です。1日であろうと10日間であろうと20日間であろうと、もらう金額が変わらないというタイプですね。こうした新商品で保険料の安いものを探せば、コストが安くなる可能性はありますよ。もちろん、本当に長期入院となった場合は、1日いくらというタイプの方が結果的にもらえる額が多くなる場合もあります。ケースバイケースが基本ということは頭に入れておいてください。
 
ーーうーん、でも保険料が安くなって、短期なら入院費との差額が懐に入る可能性もあるというわけですね。ゴルフ代をひねり出すためにも、早速、見直しを検討してみます!

【覚えておきたい用語】
保険料:「保険料」とは、保険会社に支払うお金のこと。ちなみに保険料と間違えられやすい「保険金」とは保険会社から受け取るお金のこと
高額療養費制度:1か月(月の初めから終わりまで)の間に医療機関や薬局の窓口で支払った額が一定の上限額を超えた場合に、超過した分のお金が払い戻される制度。払い戻される金額を計算するベースとなる自己負担限度額は、年齢と年収で異なる

解説・賀集一弥 氏
ミスター終活。大手証券会社から転職し、昨年の7月まで25年間保険会社に勤務した後、昨年7月に退職。(一社)終活カウンセラー協会副代表理事の職に専念し全国各地で行われている検定に登壇している。ゴルフ歴12年でベストスコアは84。

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