原宿駅のシンボル「木造駅舎」が再現で復活へ 一部は旧駅舎の部材再活用も、使用範囲は?

原宿駅旧駅舎跡地開発のイメージパース

JR東日本首都圏本部は4月23日、原宿駅旧駅舎跡地開発の工事に着手すると発表しました。

原宿駅の旧駅舎は、1924年に竣工したもの。尖塔を載せた「ハーフティンバー様式」風のデザインが特徴で、現役末期のころは、都内最古の木造駅舎となっていました。JR東日本では、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた混雑対策の一環として、同駅の駅舎建て替え工事を実施。新駅舎の供用開始とともに、旧駅舎は2020年3月に役目を終えていました。

同社が進める跡地開発では、原宿駅新駅舎の北側に、商業施設を建設します。施設は地下1階・地上4階建て。「時とつながる」「まちとつながる」「文化とつながる」を開発コンセプトとし、原宿駅の記憶の継承、周辺環境との調和、原宿のシンボルとなる存在を目指します。

敷地内には、旧駅舎の外観を可能な限り再現した建物を建設。この建物では、旧駅舎で使用していた外装材の一部を再使用するといいます。JR東日本首都圏本部の広報担当部門に聞くと、旧駅舎の部材は現在保管しているそうですが、新施設においてどの部分を再活用するかは現状未定だと説明。部材の痛みや現行法令への適合の可否を判断しつつ、使用範囲を今後検討するとしています。

工事期間は、5月末から2026年12月まで。商業施設の開業は、2026年度冬を予定しています。

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