伊方原発周辺の放射性物質調査で県が測定ミス 2種の調査で欠測

愛媛県は24日、四国電力伊方原子力発電所の周辺で実施している放射性物質の調査で人為ミスがあり、一部、欠測したと発表しました。

県によりますと、欠測したのは伊方原発周辺の空気中の「ちり」に含まれる放射性物質を測定する「大気浮遊じん調査」の1月分と、雨に含まれる物を測定する「降下物調査」の2月分です。

このうち「大気浮遊じん」は、4か所で採取したサンプルを2段階で測定しますが、最初の段階で機器の操作を誤り測定できていないにも関わらず、2段階目の測定のためサンプルを薬品処理したため欠測になったということです。

一方「降下物」は、1か所で集めた雨を加熱しつぎ足しながら濃縮する際、誤って同じ形の別容器に入っていた海水を混ぜてしまったということです。

県の調査で欠測となったのは、これまで自然現象や機器の故障が原因のケースはありますが、人為ミスは初めてだということで、県はチェック態勢強化など再発防止策を講じることにしています。

なお欠測期間の「大気浮遊じん」については、四国電力が実施した調査で、「降下物」は残りの雨水で測定し、いずれも異常はなかったということです。

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