「グローブ、買っちゃいました」金谷拓実は中島啓太の始球式も刺激に?

待ち望んだ欧州ツアーでの戦いは御殿場から(撮影/亀山泰宏)

◇国内&欧州男子ツアー共催◇ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 事前(24日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

金谷拓実は今年に入って初めて会った中島啓太のことを「本当にたくましくなったなと思います」とたたえる。4週前の国内ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」で優勝。日本時間の同日夜、盟友は「ヒーローインディアンオープン」でDPワールドツアー初優勝を飾った。

大会中には合言葉でもある「JKG(Just Keep Going/前進あるのみ)」とメッセージを送り合っていた2人。自らもPGAツアーへのステップとして思い描く欧州での活躍を先に成し遂げた中島の姿には、胸が熱くなった。

受け取った“刺激”はゴルフ場からとは限らないようで、「ケイタが始球式をしているのを見て、僕もグローブ買っちゃいましたね。キャッチボールしたいなって」とニヤリ。今月5日、東京ドームでのプロ野球・読売ジャイアンツ対DeNAベイスターズ戦の始球式に登板した中島を見てスポーツショップに足を運んだという。

大学時代には金谷の母校・東北福祉大がある仙台に中島が来て、草野球をしたこともあった。広島カープファンでもあり、始球式にちょっとした憧れもあるのか…。「広島カープの人に(言っていただいて)」。まんざらでもない様子で笑った。

新天地として思い描いたはずの欧州だが、出場機会に恵まれず、今季初戦はこの日本開催までずれ込んだ。「去年1番(賞金王)になれば、こういう状況じゃなかった。やっぱり、1番になることが大事だなって思った」。4週前の優勝会見で語った“後悔”を、勝利への執念に変えて臨むシーズン。2019年「三井住友VISA太平洋マスターズ」でアマチュア優勝を飾ったコースでの戦いにも、「今週優勝すれば状況も変わると思うけど、やることは変わらない。いつも通り、どの試合も優勝目指してやるだけ」と普段通りを強調した。(静岡県御殿場市/亀山泰宏)

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