日本に行って「人生が変わった」イタリア人女性 グルメや景色よりも魅力を感じたこととは

日本が大好きな、イタリア人のソニア・ジュリアレッリさん【写真提供:ソニア・ジュリアレッリ】

海外へ行くと自分の国との違いに驚く一方、環境や文化にとても魅力を感じることがあります。日本を訪れる外国人も、同じように魅了されているのでしょうか。7回もの訪日経験があるイタリア人女性は、日本でさまざまな場所へ足を運び、「ほかの国にはない」ものを感じたといいます。それは、美しい風景やおいしい食事だけではなかったようです。

◇ ◇ ◇

日本では茶道も体験 美しい景色や和食も堪能

イタリア・ペルージャにある大学で、広報部長を務めているソニア・ジュリアレッリさん。日本の大学との関係を深めながら、プロモーター責任者として、教員や学生同士が交流できるよう活動しています。

ソニアさんは1995年から2011年までの6年間で7回、日本を訪れました。そのとき、東京や千葉、仙台、大阪などを観光。歴史的建造物や桜並木など、日本の美しい光景をたくさん目にしてとても感動したといいます。

また、日本では和食も堪能。昆布など、イタリアではあまり食べない食材にも挑戦し、「日本へ行ったことで、私の人生は変わった」というほど日本の虜になりました。海外では「ティーセレモニー」として人気の茶道を日本で体験し、イタリアへ帰国してからも、煎茶や抹茶を生活に取り入れているそうです。

「私の中で、日本は世界の住みたい国トップ10のひとつ。これまで世界を回っていろいろな国を見てきましたが、日本を特別に愛している」と語るソニアさん。これほどまでに日本に心を奪われた理由は、美しい景色やおいしいグルメだけではありません。

「日本に来たとき、上野公園できれいな桜を見ました。ほかにも、日本庭園やお寺など、素晴らしいものをたくさん見ましたが、私はそういうものに強く惹かれたわけではありません。私が日本で感動したのは、日本人の心のあり方、精神的な側面です。日本の魂は特別で、それが最も美しいと感じました」

ソニアさんはさまざまな場所を訪れるたび、日本人の丁寧なおもてなしや、人や物を大切にする心に触れたそう。そのなかで「日本人は誠実。正直で、倫理、心の清らかさがある印象を持った」と語ります。

ソニアさんと同じように、日本人の振る舞いに感激したという外国人はたくさんいます。なかには、電車に乗るときのマナーの良さや公衆トイレをきれいに使うなど、日本人にとって当たり前の習慣を自分の国と比べて驚く人も。

「日本は素晴らしい発見の国」というソニアさん。また日本へ来たときには、新しい魅力をたくさん見つけてほしいですね。

© 株式会社Creative2