藤原慎也、2026年にダカールラリー挑戦へ「自分史上最大のプロジェクト。果てしない過酷な道を走破したい」

 4月22日、日本屈指のトライアルライダーである藤原慎也がサウジアラビアで開催されるダカールラリーに挑戦することを発表した。2024年から2025年までは体制を強化していき、2026年にダカールラリーに参戦する予定だ。

 藤原は2014年に全日本トライアル選手権の国際A級でチャンピオンを獲得。翌年から国際A級スーパー(IAS)で活躍するライダーであり、2018年の初開催からCity Trial Japanでは実行委員長を務めている。

2026ダカールラリーに挑戦する藤原慎也

 そんな彼が、砂漠や山岳地帯、泥濘地などあらゆる路面をどれだけ短い時間で走破できたかを競い合うレースであり、世界一過酷なレースと言われる『ダカールラリー』に挑戦する。

 今後は、チームビルディングを強化していき、2024年6月の『FIM Red Bull Erzbegrodeo(オーストラリア)』の出場を皮切りに、10月の『RALL du Morocco(モロッコ)』、2025年1月の『AFRICA ECO RACE(モナコ~ダカール)』と参戦していく。

 そして、最終舞台であるサウジアラビアでの『ダカールラリー2026年大会』への出場まで、3年計画で進行させていく予定であり、完走を目指す。

松尾基取締役社長(株式会社松尾製作所)

 このダカールラリーへの参戦プロジェクトは株式会社松尾製作所が全面的にサポート。メインスポンサーを務める株式会社松尾製作所の松尾基取締役社長は「藤原選手との出会いは、2023年8月頃でした。彼に自身の夢を語って頂いた時の目は今でも忘れられません。彼の決意は並大抵のものではないと感じ、ダカールラリーの完走を後押しさせて頂きたいと感じました」語り、「当社が培った製造技術などのノウハウを活かし、藤原選手の背中を押し、ダカールラリーの完走に向け、社を挙げてサポートしていきたいと思います」とエールを贈った。

2026ダカールラリーに挑戦する藤原慎也

 藤原は「全てのオフロードライダーの憧れの先にあるのがダカールラリーです。このレースに挑戦することができる人は限られている中で、私の挑戦が松尾製作所によるサポートのお陰で実現でき、とても嬉しいです。協賛企業という枠組みを超えて、私の人生を応援してくださる姿勢にとても感謝しています。社員の皆様と共に“思いの火”を感じ起こし、完走を果たしたいです」と以下のように意気込みを語った。

「私はこれまで多くの“新しい道”を創ってきたと自負しております。私の挑戦は誰にも真似できないオンリーワンなチャレンジです。それ故に障壁も多く困難な道ですが、目標は高い方が越えたときの喜びや達成感、影響は計り知れません。これまで数多くの取り組みを成功させてきましたが、今回は自分史上最大のプロジェクトとなります。大きな夢と志を抱き果てしない過酷な道を走破したいという熱い想いが常に胸の中で燃えています」

「厳しい戦いになると思います。ありとあらゆる危険が迫ってくることも感じています。ただ、人生を賭けた大きなレースへの挑戦が始まることにとても高揚しています。不安もありますが、動かないと始まらない、描かないと見えもしない。私が掲げる夢に向かい、この難しいレースを完走して人生に大きな1ページを刻みたいと思っています。また、応援してくださる方々の想いを背負い、”大和魂”を見せていきたいと思います」

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