飼い主が誤解しやすい『犬の行動』4選 勘違いしやすい愛犬からのボディランゲージの意味を理解しよう

飼い主が誤解しやすい「犬の行動」

犬の行動の意味は、一般的にも比較的知られています。「しっぽを振っているから喜んでいる」など、犬を飼ったことがなくても何故か知っていますよね。

しかしそんな有名な行動も、実は犬の飼い主ですら誤解してしまう他の意味があるようです。

そこで今回は、飼い主が誤解しやすい「犬の行動」について解説します。わかっていたつもりで実は知らなかった意味もあるかもしれませんので、この機会にぜひ確認しておきましょう。

1.手足をカミカミしてお手入れをする

犬が手足をカミカミしてお手入れをするのは、飼い主が誤解しやすい犬の行動です。お手入れではない可能性があります。

犬が手足をカミカミすることには様々な理由がありますが、次のようなことに注意が必要です。

  • ストレスによる自傷行為なのではないか
  • 指間の皮膚に痒みがあるのではないか
  • 肉球に乾燥や炎症があるのではないか

強いストレスを感じたとき、手足をカミカミすることがあります。指間の皮膚の痒みを取り除こうとして、手足をカミカミすることがあります。

指間炎の可能性を疑うときは、赤みや腫れ、傷や出血はないか、確認しましょう。

お散歩の度に手足を拭いたり洗ったりしていると、肉球が乾燥し、炎症を起こすことがあります。カミカミするのは、痒みや痛み、不快感があるからでしょう。

肉球が白っぽくなっているのは乾燥のサインです。赤みや腫れ、傷や出血があるときは、細菌による感染症にも注意しましょう。

2.「お腹を撫でて?」と仰向けに寝転がる

犬が「お腹を撫でて?」と仰向けに寝転がるのは、飼い主が誤解しやすい犬の行動です。お腹を撫でてほしいわけではないことがあります。

帰宅した飼い主の目の前で愛犬が仰向けに寝転がるとき、イタズラや粗相をしていることがあります。叱られたり怒られたりするのではないかと思い、先に反省のポーズをしているのです。

しかし、何度もイタズラや粗相を繰り返すのであれば、その場しのぎの反省ポーズであり、なぜ叱られたのかを理解できていません。

理解してもらうためには、最中や直後に叱ることが大切です。また、イタズラや粗相をさせないための環境づくりをしましょう。

3.嬉しくてしっぽを振る

犬が嬉しくてしっぽを振るというのは、飼い主が誤解しやすい犬の行動です。

相手が飼い主であっても、不安を感じているとき、警戒しているとき、不信感を抱いているとき、しっぽを振ることがあります。

愛犬が苦手なブラッシングやシャンプーをしようと考えているとき、飼い主をジッと見つめながらしっぽをする愛犬の姿を見ることがあります。

飼い主と目が合って嬉しくてしっぽを振るわけではありません。これから起こるであろう出来事を察知し、警戒してしっぽを振っているのです。

4.自分の優位性を示すためにマウンティングをする

犬が自分の優位性を示すためにマウンティングをするというのは、飼い主が誤解しやすい犬の行動です。

愛犬が飼い主の脚や腕につかまり立ちをし、腰を振るような行動をすることがあります。これは、不安やストレスを感じているときの行動である可能性があります。

叱られている最中にマウンティングをする犬がいますが、自分の優位性を示すためではなく、怒っている飼い主に不安やストレスを感じているのです。

また、ガミガミ叱る飼い主に対して、(まぁ、落ち着いてよ…)という気持ちでマウンティングをすることもあります。

マウンティングは絶対にやめさせなければならない、ということはありません。しかし、中型犬や大型犬がマウンティングするときの力はとても強いです。

愛犬と飼い主のお互いの安全を考えると、行動を抑えるためのしつけをしておいた方がよいと思います。

まとめ

飼い主が誤解しやすい犬の行動を4つ解説しました。

  • 手足をカミカミしてお手入れをする
  • 「お腹を撫でて?」と仰向けに寝転がる
  • 自分の優位性を示すためにマウンティングをする
  • 嬉しくてしっぽを振る

全く同じ行動にも、全く違う意味や理由を持つことがあります。愛犬の何気ない行動から気持ちを読み取ることは大切なことです。

飼い主が間違った解釈が愛犬の健康と安全を阻害してしまうこともありますので注意しましょう。

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