イスラエル、ラファ侵攻準備 民間人避難へテント調達

[エルサレム 24日 ロイター] - イスラエル国防省はパレスチナ自治区ガザ南部のラファへの侵攻を控え、民間人避難のためテントを調達した。関係筋が24日明らかにした。約1カ月かけて避難させる計画という。

調達したテントは4万張で、1張に10─12人を収容できる。ラファにはガザ地区内から100万人以上の避難民が集まっている。

政府筋によると、イスラエルは米国と数週間にわたって民間人の保護について協議し、テントを購入した。

オンライン上には、ラファから5キロメートル離れたハンユニスに白い四角いテントが並んでいる様子を映したとみられる動画が投稿されている。

ロイターはこの動画の真偽を検証できなかったが、衛星情報会社マクサーの画像によると、今月7日まで空き地だったハンユニスの土地に複数のテントが設営されている。

政府筋によると、イスラエルの戦時内閣は2週間以内に閣議を開き、ラファ侵攻の第1段階として民間人の避難計画を承認する。

<国内メディア、近くラファ侵攻と報道>

イスラエルの複数のメディアは24日、同国軍が近くラファに侵攻すると報じた。ラファに避難しているパレスチナ民間人を避難させる準備が進められているという。

イスラエルはラファがイスラム組織ハマスの最後のとりでになっていると主張。米国がラファ侵攻に反対しているため、ここ数週間、侵攻を延期してきたが、国内紙イスラエル・ハヨムは政府の決定を引用し、同国軍が「近く」ラファに侵攻すると報じた。他の複数の国内メディアも同様の内容を伝えた。

イスラエルの首相府コメントは取れていない。

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