松下奈緒さん主演映画『風の奏の君へ』 5月12日に特別上映 舞台挨拶やピアノ演奏も/岡山・津山市、美作市

オール美作・津山ロケ、松下奈緒さん主演の映画「風の奏の君へ」の全国公開(6月7日)に先駆け、5月12日に津山文化センター=岡山県津山市=で特別上映会が開かれる。前日11日には、美作市で関係者を対象にした試写会が開催される。いずれも松下さんによる舞台あいさつがある。

美作市出身の映画監督・大谷健太郎さんの「美作のための小説と映画を全国に!」との思いから生まれたプロジェクト。同市在住の作家・あさのあつこさん著『透き通った風が吹いて』が原案。大谷監督がメガホンを取った。茶葉屋を営む兄弟と、美作を訪れたピアニストの関係を描きながら、生と死を問う優しく切ない大人のラブストーリー。

映画の撮影は2022年4月20日から5月1日にかけ12日間行われ、美作市海田地区の茶畑や湯郷温泉、古町町並み保存地区、林野高校、難波邸など、津山市は津山城跡(鶴山公園)、津山文化センターが登場する。市民キャストの出演もあった。

茶畑での撮影シーン©「風の奏の君へ」製作委員会

美作、津山両上映会の記者会見が24日に津山市役所であり、大和田廣樹エグゼクティブプロデューサーが「松下さんが映画で使う曲作りのため最初に海田の茶畑を見にきたとき、こんなにもきれいな場所があるんだとすごく感激していた。ピアニスト役で出演して自身で作曲した楽曲を演奏することで、松下さんの才能を最大限に発揮された。コロナ禍の非常に厳しい状況のなか撮影は行われ、地元の方の多大なる協力のおかげで完成させることができた。やっとお届けできることをうれしく思う」と述べた。

自身で作曲した楽曲を演奏する松下奈緒さん©「風の奏の君へ」製作委員会

津山特別上映会は津山文化センター、津山街デザイン創造研究所共催で、第3回津山国際環境映画祭として開催。第1部は第2回同映画祭で初上映された「十六夜の月子」と、大谷監督作品「推しが武道館いってくれたら死ぬ」を上映。午前9時半開演。

第2部は「風の奏の君へ」の主演女優でピアニストとしても活動している松下さんが映画のために書き下ろした楽曲を演奏、大谷監督らを交えた舞台挨拶の後、映画を上映する。午後2時半開演。

チケットは全席自由で一般3000円、大学生以下1000円、津山文化振興財団友の会会員2500円(税込み)。1、2部入れ替え制で、1チケットで通して入場できる。プレイガイドは津山文化センター、チケットぴあ、ローソンチケット。

問い合わせは、同文化センター(TEL:0868-22-7111)。

「風の奏の君へ」のワンシーン ©「風の奏の君へ」製作委員会

関連記事

© 津山朝日新聞社