パリ五輪柔道女子78キロ超級内定の素根輝 痛めた左膝は軽傷 増地克之監督「今後の大会も予定通り出る方向」

柔道女子78キロ超級日本代表の素根輝

柔道のアジア選手権(香港)で負傷棄権したパリ五輪女子78キロ超級代表の素根輝(パーク24)=福岡県久留米市出身=について、女子日本代表の増地克之監督が24日、同選手権を終えて羽田空港に帰国してから状態を説明。「(患部は)左膝。半月板などそういったところに大きな損傷はなかった。もともと靱帯(じんたい)の方は悪いというところだったので痛みが出たのでは。1週間ほど経過すれば痛みもとれるということなので、今後の大会にも予定通り出る方向になる」と軽傷であることを明かした。

素根は23日に帰国して病院で受診。帰国した際はゆっくりながらも自力で歩行してゲートから姿を見せていた。22日の同選手権準々決勝で負傷。自身より長身のウズベキスタン選手と対戦し、技を仕掛けた際にバランスを崩して痛めた。

金メダルを獲得した昨年の世界選手権以来の大会だった3月のグランドスラム(GS)トビリシ大会では5位。主要な国際大会では初めて表彰台を逃した直後に挑んだ大会でのアクシデント。2021年の東京大会に続く連覇が懸かる約3カ月後の五輪に向けても心配されていた。

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