歌唱力を生かしてミュージカル界のスターに成り上がった中川晃教

俳優の中川晃教が21日、東京都内で行われたミュージカル「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~」の(22日から5月12日まで東京・シアタークリエで)の取材会にほかのキャスト陣と共に出席したことを、各メディアが報じた。

今作は劇作家で演出家の藤沢文翁さんが手掛け、2012年に上演された朗読劇が原作。音楽の悪魔アムドゥスキアス(中川)と契約を結ぶバイオリニストのパガニーニ(相葉裕樹、木内健人のダブルキャスト)の生涯が描かれる。ミュージカル版は22年に初演され、今回は新演出での再演となった。

中川は初日を前に、「この作品の持っている素晴らしさ、そして何よりもクリエが熱くなる!そういうエネルギーを皆さんにしっかり届けていきたいと思います」と力強くアピールした。

今や、すっかり国内のミュージカル界のスターの1人となった中川だが、地元・仙台の高校在学中、地元のテレビ局でとり上げられ、大手レコード会社・徳間ジャパンのプロデューサーの目にとまり、2001年8月に自身が作詞作曲をした「I WILL GET YOUR KISS」でデビューした。

同曲はTBS系ドラマ「マリア」の主題歌に起用されヒット。同年に「第34回日本有線大賞新人賞」を受賞した。

「イケメンだったこともあって、当初はソロのアイドル的歌手として売り出すはずだった。ところが、デビュー翌年、その歌唱力を見込まれて日本初演となるミュージカル『モーツァルト!』の主演に抜擢され、初舞台にもかかわらず、数々の賞を受賞するという前例のない快挙を成し遂げ、この時点でその後の進路が決まり、ミュージカル界で成り上がった」(音楽業界関係者)

その後、順調にミュージカル俳優として成長し、2017年にミュージカル「ジャージー・ボーイズ」のフランキー・ヴァリ役で、「第24回読売演劇大賞」の最優秀男優賞並びに「第42回菊田一夫演劇賞」を受賞した。

プライベートでは、2021年3月19日(ミュージックの日)に一般女性と結婚した。

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