世界本の日、視覚障害者の「読書マラソン」開催 中国浙江省杭州市

世界本の日、視覚障害者の「読書マラソン」開催 中国浙江省杭州市

23日、「読書マラソン」に参加し電子書籍を聞く視覚障害者。(杭州=新華社配信)

 【新華社杭州4月24日】中国浙江省杭州市の浙江図書館本館で「世界図書・著作権デー(世界本の日)」の23日、視覚障害者を対象としたイベント「聞く読書マラソン」が開かれ40人が参加した。全国民に読書習慣を広め、障害者にも読書の機会を提供することを目的に、浙江図書館、杭州市障害者連合会、杭州市盲人協会が共同で開催した。

世界本の日、視覚障害者の「読書マラソン」開催 中国浙江省杭州市

23日、入賞した3人の視覚障害者。(杭州=新華社配信)

 「読書マラソン」は文字通り読書の長距離競技で、参加者は長時間同じ場所で外部のあらゆる情報を遮断し、1冊の本に没入する。スマートオーディオブックで電子書籍を聞くため、忍耐力と集中力が試される。規定時間終了後、問題に答え正解の数で順位が決まる。

 参加者は2時間で約4万文字に及ぶ文化観光関連の文芸作品の読書に挑戦。聞くスピードは1分間に平均450文字で、最終的に3人が1位を獲得した。視覚障害者らは同図書館の新館にも足を運び、バリアフリー映画を鑑賞した。(記者/張璇)

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