パリ五輪ゴルフ開幕まで99日 母国開催の世界21位「金メダルよりメジャーだけど…」

マチュー・パボン(右)はイワン・ファーガソンとともにISPSアンバサダーでもある(撮影/亀山泰宏)

◇国内&欧州男子ツアー共催◇ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 事前(24日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

8月1日の「パリ五輪」男子ゴルフ競技開幕まで、100日を切った。今週の出場選手で世界ランキング最上位の21位につけるマチュー・パボン(フランス)にとっては、母国開催の晴れ舞台。「(2021年の)東京に出場した2人の友人から、国を代表して戦う素晴らしさを聞いた。出ることを目標にしてきた」。代表争いで2番手のビクトル・ペレス(世界ランク93位)を大きく引き離している。

「金メダルよりメジャータイトルが欲しい」と苦笑いで本音を漏らしつつ、「準備は(メジャーと)同じようにする」とも言った。国を背負って戦うモチベーションは、母国開催でより大きくなる。「オリンピックは4年に一度の祭典で、あらゆるフィールドのアスリートがメダルを目指して戦う場。ほかのオリンピアンと肩を並べ、国を代表して戦うことは光栄なこと」。会場となるル・ゴルフナショナルが欧米対抗戦「ライダーカップ」の舞台にもなった「世界有数のコース」だからこそ、切符を逃すわけにはいかないという。

昨年同じコースでの「カズーオープンdeフランス」は予選落ち。しかし、ジョン・ラーム(スペイン)らも出場した3週後の「スペインオープン」で初優勝を遂げ、年間ポイントレース上位に食い込んだ。その資格でPGAツアーへとステップアップした今季も1月「ファーマーズインシュランスオープン」で優勝。「マスターズ」でも12位に入るなど、9試合で予選落ち1回と新天地で着実に成績を残している。

「PGAツアーで平均的なプレーをすると50位くらいになってしまうが、例えば2打改善できれば、圧倒的に順位が上がる。それだけいい選手たちの力が拮抗している。やはり層の厚さは違うが、自分が勝てたように、DPワールドツアーの選手でも食らいついていける実力はある。そこに出られる機会をつかめるかどうかが分かれ目になる」

茨城開催の前年も出場し、「この国に“恋”をした」と心待ちにしていた日本でのプレー。フィールド最強プレーヤーとして、予選ラウンドは中島啓太、マッテオ・マナッセロ(イタリア)と回る。(静岡県御殿場市/亀山泰宏)

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