市民に衝撃…井上百貨店 来年3月末で営業終了へ【長野・松本市】 

松本駅前の井上百貨店が来年3月で営業を終了することが分かりました。来年2月に閉店する松本パルコに続き大型商業施設が相次いで撤退することになります。

井上百貨店「閉店」のニュース…市民は驚きを隠せません‥‥

(営業を終了しますが)

■利用者(70代)
「本当なんですか?(松本で)百貨店はここしかありませんので…」

■利用者(50代)
「ちょっとびっくりしていますけど、いま全国的にも百貨店がどんどんなくなっているという話をきのうニュースで聞いたばかりなので、松本もか…という感じ」

「井上」によりますと、松本駅前の店舗の営業を来年3月いっぱいで終了します。山形村の「アイシティ21」の百貨店棟と統合する計画です。
「井上」は1885年、明治18年に呉服業として創業しました。1979年に現在の百貨店店舗へ全面移転。それから45年が経過し施設は大規模な設備更新が必要になっていました。
閉店理由については利用者が快適に買い物をすることが難しいと判断したとしています。

井上裕社長は取材に対し大規模な改修を考えた際に莫大が費用がかかることが想定され、現在の店舗での営業の継続を断念したことを明らかにしました。
1980年代には年間およそ200億円あった売上は、現在は半分程度に減っています。

■市民
「前からお客さんの入りが少ないような…改めてなくなるとなると寂しい気持ちです」

松本市では松本パルコが来年2月の閉店を決めていて中心市街地の大型商業施設が相次いで閉店することになります。

■松本市・臥雲義尚市長
「松本駅前から松本城周辺まで市街地の中核エリアについて見取り図を描きなおす必要がある。商業はもとより観光、交通、住居、そして金融。そこに都市計画の専門家を交えて、いわばオール松本の体制で、すみやかに松本の中核エリアの再設計に取り組む必要がある」

井上は松本市内で外商など一部の専門分野を残すことも検討していますが、老朽化が進んだ施設の後利用については決まっていません。

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