寺で墓石倒壊、今も地震直後のまま… 愛媛・高知で最大震度6弱 発生から1週間

愛媛県内で観測史上最大の震度6弱の揺れを観測した地震の発生から、24日で1週間です。
被害の大きかった地域では少しずつ復旧が進む一方で、未だ手つかずのままになっている場所もあります。

今月17日の午後11時14分ごろに発生した豊後水道を震源とする地震。

県の災害警戒本部のまとめによりますと、愛南町や愛媛県松山市など5つの市と町で合わせて9人が軽傷を負ったほか、愛南と宇和島の港で地盤沈下などを確認。

このほか、宇和島市総合体育館や南予文化会館の天井、愛南の外泊地区の石垣が崩落するなどの被害も発生しています。

記者
「愛南町のお寺です。揺れの影響で倒れた墓石がそのままになっていて被害の爪痕が生々しく残っています」

地震発生から1週間。

愛南町御荘平山の延命寺では、墓石が倒れるなどおよそ70基に被害が出ていて、中でも明治から大正にかけて建てられた古い墓は今も地震直後のままです。

延命寺 吉田学生 住職
「非常に寂しいですね。何とかしたいという気持ちは強くあります」

元の状態に戻すためには、子孫など墓を管理する施主の費用負担が必要ですが、遠方で連絡がつかない施主もいて、修繕が進まないのが現状です。

さらに…。

吉田住職
「寂しいことですけど、供養が途絶えたところもありますので。さあどうしたものかなというところですね」

寺は、盆の入りまでには修繕を終えたい考えです。

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