「ナガトモよりも多くを保証」新王者インテルが関心の菅原由勢、現地の評価はOBの“長友以上”か。「マイコンでもハキミでもないが、才能がある」

AZの菅原由勢は、以前からインテル移籍の可能性を噂されている。長友佑都以来となる、クラブ2人目の日本人選手が誕生するのか、注目だ。

長友は2010-11シーズンから7年にわたってインテルに在籍。公式戦200試合以上に出場し、キャプテンマークを巻いたときもある。

インテル専門サイト『InterLive』は4月22日、その長友について「37歳にして、ナガトモに立ち止まるつもりはない。まだFC東京でスタメンをはり、代表からも引退していない。母国でナガトモは英雄だ。しかし、奇妙なかたちで、日本人選手はインテルの歴史にも名を残した」と伝えた。

「しばしば批判の的になったにもかかわらず、インテルでは7年も生き残った。インテルはSBとして彼を大きくあてにしていたのだ」

その長友に続く日本人のインテル選手となるかもしれない菅原について、同メディアは「ユウトは左サイドだったが、次の市場で目標となる選手は優れた右SBである」と続けている。

「ピエロ・アウジリオSDはデンゼル・ドゥムフリース売却の場合の補強可能性として関心を抱いている。約1500万ユーロ(約23億3000万円)でまとめられるかもしれない取引だ。インテルが追っているのはAZの右SBユキナリ・スガワラである。クオリティがあり、素晴らしい速さと敏捷性に恵まれ、デュエルに強く、フィジカル勝負で粘り強いSBだ。180センチで空中戦もやれる」

【動画】AZ菅原由勢が鮮やかな直接FK弾を含む2ゴール!
InterLiveは菅原について、「マイコンでもアシュラフ・ハキミでもない。だが、才能がある。戦術的に、良かったときのナガトモよりも多くを保証できそうだ。まず、スガワラはもっとユーティリティな選手で、守備でも攻撃関与でも優れている」と紹介した。

「強みはダイナミズムだ。しかし、戦術的にもやれるし、技術的・肉体的な能力もうまく兼ね備えていることをプレーで示す。ポゼッションをマネジメントでき、角度のあるシュートやFKを打て、勤勉な姿勢のおかげで守備での斜めの対応も常にうまくできる」

「ファン・クアドラードのようなドリブラーや、ドゥムフリースのように奥深いところを突く選手ではない。もっとマッテオ・ダルミアンに似た選手だ。つまり信頼できる駒であり、犠牲を厭わないスピリットであまり欠点なく攻守両面をこなす」

最後に、同メディアは「AZは4-3-3であることは言っておかなければならない」と、シモーネ・インザーギ監督が3-5-2を採用するインテルとの違いを指摘。加入した場合、菅原はWBとして攻守両面での動きを学ぶ必要があるとの見解も示した。

4月22日に通算20回目の優勝を果たし、これからさらなる黄金期を築けるか注目されるインテル。世界的な名門に菅原が加わる可能性はどれほどなのか。夏の動向から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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