仙台の老舗かばん店「ナカガワ」自己破産申請へ  一番町四丁目商店街に本店

事業を停止し、シャッターが閉まったナカガワ本店=24日午後6時10分ごろ、仙台市青葉区一番町4丁目

 仙台市青葉区の老舗かばん店「ナカガワ」は24日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンク仙台支店によると、負債額は約2億2300万円。
 1946年に創業。青葉区の一番町四丁目商店街に本店を構え、JR仙台駅前の仙台パルコ2など計3店舗を経営した。女性向けオリジナルブランドバッグなどを扱い、一時は宮城県内外に約15店舗を展開。2002年7月期に売上高約8億200万円を計上した。
 他店との競合激化によって売り上げが低迷し、不採算店の閉鎖を進めたが、赤字経営を余儀なくされた。新型コロナウイルス関連融資を活用したものの、先行きの見通しが立たず事業継続を断念した。

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