飲食・ホテルはプラスチックフリー

使い捨てプラスチックを規制する新しい法律が4月22日に正式に発効した。同日付香港各紙によると、発泡スチロール製の食器、プラスチック製のストロー、プラスチック製のかき混ぜ棒、プラスチック製のナイフ、フォーク、スプーン、プラスチック製の皿の販売が禁止され、飲食店は持ち帰り客に上記の食器を提供することは禁止される。店内での食事ではプラスチックを完全に使用せず、再利用可能な食器や非プラスチック製の代替品に切り替えなくてはならない。「プラスチックフリー」は、使い捨てプラスチック製品の使用を段階的に削減するとともに、日常生活の中で再利用可能なプラスチック製品や非プラスチック製品の代替品を選択することを市民に奨励することを目的としている。 ケータリング、小売り、ホテル業界は、必要に応じてプラスチックフリーを実現するためにあらゆる努力をしなければならない。

「世界アースデー」を受けて、22日から使い捨てプラスチック食器の規制が実施され、9種類の使い捨てプラスチック食器が規制されるほか、プラスチック製の柄が付いた綿棒、プラスチック製のつまようじ、傘袋などの販売・供給も禁止される。使い捨てプラスチック製品や非必需品の成熟した代替品はあるが、ホテルでは客室内で使用するための無料のプラスチック製バスアメニティや使い捨てのペットボトルの水の提供はできない。

香港のプラスチック問題は焦眉の急だ。2022 年の「香港固形廃棄物監視報告書」によると、香港では毎日 2369 トンの廃プラスチックが埋め立て地に送られ、そのうち 227 トンのプラスチック食器が廃棄されている。これは年間 8万2000 トン以上に相当する。いわば2階建てバス約5500台の総重量に相当する。 またプラスチック廃棄物は分解するのに数百年かかり、長期的には埋め立て地に大きな負担を与え、環境、生態系、人間の健康に重大な影響を与える。科学者たちは近年、人間の血液中にマイクロプラスチックを発見したことさえある。

ケータリング業界は法的要件に従って「プラスチックフリー化」を義務付けられている。大快活は22日から使い捨てプラスチック食器の配布を中止し、顧客は代わりに環境に優しい食器パッケージを購入できる。ステンレス製の食器セットが2ドル、または竹パルプスプーン、竹箸、木製ナイフ、木製フォークなどの中華食器または洋食器のパッケージが1ドルとなっている。

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