広島でも震度4の揺れ ホームセンターの防災グッズ売り上げが3倍に 「家具固定ポール」が特に人気

県内でも震度4を観測した豊後水道を震源とした地震から1週間となります。
広島市内のホームセンターでは防災グッズを買い求める人が地震の前からおよそ3倍に増えるなど地震への備えに関心が高まっています。

【4月17日午後11時過ぎ 地震発生時:平和公園】

今月17日の夜遅くに発生した豊後水道を震源とした地震では呉市と江田島市などで震度4、広島市などでも震度3を観測しました。
この地震の影響で呉市ではブロック塀が崩れ道路に散乱。
広島市佐伯区で地震に驚いた人同士が頭をぶつけるなど2人が軽いけがをしました。

あれから1週間。
広島市のホームセンターでは簡易トイレ、非常食など防災グッズを取りそろえていますが、地震後、買い求める人が急増し先週の販売数は前の週よりおよそ3倍に増えたということです。

【若木記者】
「広島でも揺れを感じた先週の地震以降、こちらのホームセンターで特に買い求める人が増えているのが家具を固定するポールです」

中でも家具を固定するグッズの先週の販売数は先々週と比べて4.6倍に増えました。

【カインズ防災用品担当・和賀未希帆さん】
「今回皆さん実際に揺れを体感されして揺れた際にどういうどころが危険だったか実感されて対策を取らないとと感じた方が多くいたと思います」

カインズでは1月の能登半島地震以降、防災グッズを買い求める人が増え、去年の3~4倍で推移していました。
能登半島地震ではライフラインの寸断の影響が大きかったことから備蓄用の水やウォータータンクの販売数が大きく伸びるなどことしに入って地震対策への意識の高まりが感じられるということです。

【湯崎知事】
「地震はいつでもどこでも起こりうる災害で、地震対策に絶対のものはないという認識のもと、不断の見直しや改善を行いながら備える必要がある」

一方、湯崎知事は先週の地震を受け、このように述べた上で、南海トラフ地震などの巨大地震を想定して、河川や堤防の耐震化や緊急輸送道路のネットワーク強化に向けた橋梁の耐震補強などハード対策を進めるとともに今年度から県の被害想定の見直しに着手する方針を示しています。

<スタジオ>
【記者の目:若木記者】
取材した若木記者によりますと、県は今年度から防災専門の職員の採用を始めた。経験や知見を積んで、備えや事後対応、適切な支援が行える人材を育てていく方針。
南海トラフ巨大地震では県内でも最大震度6強が予想され、死者も1万5千人に上ると推計されている、ということです。

今回の地震を今一度、きっかけにして備えを進めることが重要になってきます。

【コメンテーター:エディオン女子陸上部アドバイザー・木村文子さん】
「私は防災グッズをちゃんと見直しをしていないので、これを機にしっかり備えをしっかしたいと思います」

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