明和の大津波 教訓紡ぐ 防災への意識高めて 石垣市

石垣市ではおよそ250年前に先島諸島に甚大な被害をもたらした明和の大津波の慰霊祭が開かれました。

明和の大津波は1771年4月24日、石垣島南東沖で起きた地震で津波が押し寄せ、1万2000人が犠牲となりました。

石垣市で執り行われた慰霊祭には中山市長や市民などおよそ140人が参列しました。

▽真喜良小学校6年 金嶺衣真さん:
「明和の大津波では当時の石垣島の人口の約半分の人が亡くなったそうです。ニュースや授業で震災について学び、自分の命を守るようにしたいと思います」

今月3日、台湾付近で発生した地震で沖縄地方に津波警報が発表され石垣市でも多くの市民が高台などに避難しました。

参列者からもいつ起こるかわからない災害に備えなければならないとの声が聴かれました。

▽参列者:
「恥ずかしながら初めて参列させていただきましたが253年前のことを思うと非常に心も痛みました。今年に入ってよく地震津波ありますけども、改めて心に刻みながらあしたを生きていかないといけないと思っています」

大津波の犠牲者を悼むとともに防災への意識を高めていました。

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