新観光列車「かんぱち・いちろく」試乗会 博多駅と別府駅を約5時間で結ぶ旅

JR九州の新観光列車「かんぱち・いちろく」が初めて博多駅でお披露目されました。運行開始を前に開かれた試乗会。

新たな鉄道の旅の魅力を一足早くご紹介します。

漆黒の外装久大線をイメージしたデザイン

24日正午ごろ、多くの鉄道ファンが待ち受ける中、新観光列車「かんぱち・いちろく」が博多駅に入構しました

車両には、漆黒の外装に、ルートとなる久大線をイメージしたデザインが施されています。

訪れた親子母親「宮崎からバスと新幹線乗り継いで見るためだけに来ました」
息子「色がかっこいい」

訪れた人「また新しいJR九州の歴史がはじまるのかなというのは感じました」

「かんぱち・いちろく」は、久大線の開業に尽力した麻生観八氏と衛藤一六氏が、名前の由来で、その久大線を経由して、博多駅と別府駅を約5時間で結びます。

1号車のイメージは火山や温泉の赤

1号車のソファ席は、大分県をイメージ。火山や温泉の赤を基調とした空間でテーブルなどには、大分県産の杉材が使用されています。

一方、3号車のBOX席は、福岡県がテーマ。沿線の雄大な自然をイメージした緑と青が基調の車内に靴を脱いでくつろげる個室なども準備されています。

食にもこだわり

JR九州スタッフ「こちらが日田杉を使用した二段重でございまして、中のタイルは、福岡県の伝統工芸品、小石原焼でございます」

もちろん食にもこだわりが。

九州産の食材をふんだんに使ったイタリアンやフレンチ、和食の弁当が日替わりで楽しめます。

食事のあとは、2号車の「ラウンジ杉」へ。

その名の通り、カウンターには樹齢約250年という日田杉の一枚板を使用。重厚な雰囲気の中で、地ビールなども楽しめます。

停車駅のおもてなしさらに列車の旅に華を添えてくれるのが・・・。

こどもたち「田主丸へようこそ~!!」

停車駅のおもてなしです。田主丸駅では、特産品の販売が行われ地元の園児たちがお出迎えしてくれました。

これには、思わず運転手も・・・

運転手「こっちもすごく嬉しくて、楽しい気持ちになれるので、とても良かったです。きょう運転できて」

巨瀬川幼稚園の引率の先生「この前、災害もあったので、これをきっかけにもっともっと復興の意味もこめて、盛り上がればいいなと思います。」

鉄道ファンや、沿線住民の希望も乗せて「かんぱち・いちろく」はいよいよ26日に運行開始です。

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